7月18日(現地時間17日、日付は以下同)。ボストン・セルティックスのオールスターフォワード、ジェイソン・テイタムがこの日の練習前にメディアへの会見を行った。
キャリア3年目の今季、テイタムは初のオールスターに選出されるなど大ブレイク。ここまでチームトップの平均23.6得点に7.1リバウンド2.9アシスト1.4スティールを残しており、名門チームのエーススコアラーへと成長。
今月末からフロリダ州オーランドでスタートする第二幕に向けて、テイタムは揺るぎない自信を覗かせていた。
「僕は自分にどれだけ多くのことができるか分かってるし、何を争っているのかも理解してる。それが僕の持つ強みなんだ。フロアに足を踏み入れれば、毎晩僕がベストプレーヤーなんだと思ってる」。
イースタン・カンファレンス3位のセルティックス(43勝21敗)は、オフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける得点)でリーグ5位の112.3、ディフェンシブ・レーティング(同失点)でもリーグ4位の106.2を残しており、攻防両面でリーグのベスト5に入るバランスの取れたチーム。
セルティックスがイーストを勝ち抜いてNBAファイナルへと勝ち上がるためには、今季リーグベストの戦績を誇るミルウォーキー・バックス(53勝12敗)、昨季の覇者トロント・ラプターズ(46勝18敗)といった強豪を、プレーオフの7ゲームシリーズ(4戦先勝)で倒さなければならない。
そのため、知将ブラッド・スティーブンズHC(ヘッドコーチ)は慎重な構えを見せている。
「今の段階では、我々には多くの面で向上させていかないといけないことがある。これまでやってきた習慣を再構築しているんだ。このチームは(オフェンスとディフェンスという)コートの両面において、習慣を取り戻せばきわめていいチームだからね」。
すでにプレーオフ進出を決めているセルティックスは、今後スクリメージ(練習試合)を3試合こなし、8月1日にシーディングゲーム初戦として早速バックスと戦うこととなる。
シーディングゲームとして計8試合をこなすのだが、テイタム擁するセルティックスのゴールはあくまでプレーオフ。2008年以来初、フランチャイズ史上18度目のNBAチャンピオンにほかならない。
「プレーする準備はできてる。僕らが(第二幕で)最初にプレーする時というのは、パーフェクトな状態には見えないだろう。でもそれはこのチームのゴールじゃないんだ。僕らのゴールというのは、プレーオフが始まる時であり、そこに向けて進めている。プレーオフに入れば、グループとして本当に注目すべき存在になってるだろうね」。
セルティックスにはテイタムのほか、ケンバ・ウォーカーやジェイレン・ブラウン、マーカス・スマートにゴードン・ヘイワードなど、実力者を複数擁しており、スティーブンズHCの下で攻防兼備のチームとして戦ってきた。
プレーオフに向けて調整中とはいえ、このチームがシーディングゲームでそう簡単に負けることはないはず。ベストなチーム状態を構築する過程にも注目していきたい。