7月31日(現地時間30日、日付は以下同)からフロリダ州オーランドで始まる今季の第二幕で、ブルックリン・ネッツは主力の相次ぐ出場辞退により、急造ロースターで臨むこととなった。
ケビン・デュラント、カイリー・アービングという2大スーパースターと、新人ニコラス・クラクストンがケガのため欠場。スペンサー・ディンウィディー、ディアンドレ・ジョーダン、トーリアン・プリンス、ウィルソン・チャンドラーは新型コロナウイルス(COVID-19)の検査結果で陽性反応が出たことで出場辞退。さらには7月10日に契約したベテランのマイケル・ビーズリーも新型コロナの検査で陽性反応が出たため、第二幕を欠場することに。
ネッツは代役選手としてタイラー・ジョンソン、ジャスティン・アンダーソン、ジャマール・クロフォードにビッグマンのランス・トーマス、ドンテイ・ホールを獲得したものの、ロースターの約半分が新加入選手という布陣となった。
そのネッツで大きな役割を担うことになるのがキャリス・ラバート。キャリア4年目のスイングマンは、今季ここまで平均17.7得点4.1リバウンド4.1アシストと自己最高級のシーズンを送っており、得点源として、さらにはプレーメイカーとして活躍することが期待されている。
同じミシガン大学出身で、NBAキャリア19年を誇る“大先輩”のクロフォードは、26日に『Nets Daily』へ掲載された記事の中でラバートについてこう語っている。
「彼は全てのことを少しずつこなすことができる。でも実際は本当に得点できるし、パスだって可能だ。ゲームにおけるいいセンスも持ち合わせている。彼を見ていると、ペニー・ハーダウェイ(元オーランド・マジックほか)のゲームに少し似ているね。ジョー・ジョンソン(現無所属)に似ている部分もある。あの2人が降りかかってくるみたいだ」。
また、クロフォードは198センチ92キロのラバート(25歳)についてこう称賛している。
「皆が思ってるよりも、彼は大きいし、サイズもあるんだ。コート上で全てのことをこなせるしね。それに謙虚なんだ。彼はいつだって質問をしてくるし、常に自身のゲームを磨いている。常に向上しようとしているよ。彼がスターになることは間違いないね」。
ネッツにはジョー・ハリス、ジャレット・アレンという主力がいるものの、第二幕でエースを務めるのはやはりラバート。
イースタン・カンファレンス7位のネッツ(30勝34敗)は、8位のオーランド・マジック(30勝35敗)と0.5ゲーム、9位のワシントン・ウィザーズ(24勝40敗)とは6.0ゲーム離れているものの、戦力充実のマジックは現有戦力でネッツを上回るため、イースト7位へと浮上するだろう。
そこでネッツがウィザーズとイースト最後の座を争うことになることが予想されている。8試合のシーディングゲーム(順位決定戦)を戦い抜き、ネッツがプレーオフへと出場することができれば、ラバートの評価は飛躍的に上がるに違いない。