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3月4日(現地時間3日)に行われたブルックリン・ネッツとボストン・セルティックスによる一戦は、第4クォーターにネッツが17点ビハインドから土壇場で追いつき、延長の末に129-120で勝利を収めた。
「第2クォーターは、確か2本だけだったと思う。第3クォーターは得点していなかった。でも僕がコートに戻ってチャンスを手にすれば、この試合に勝利すると確信してた」
この日ネッツの大逆転劇を演じた主役は、キャリス・ラバートだった。キャリア4年目のスイングマンは、第1クォーターで10得点を挙げるも、続く第2、第3クォーターは計4得点。チームはセルティックスに敗戦濃厚だったことは言うまでもない。
それでも、「正直、あの時点(4Q開始時点)では特に何も考えてはいなかったんだ。1つのポゼッションに集中していた。でもそこからバスケットがすっごく大きく見えてね。それで何本か、イージーレイアップがリングに吸い込まれていった。そこからはよく見るようにしていたのさ」と話したラバートが、第4クォーターだけで26得点の大暴れ。
フィールドゴール10投中7本(うち3ポイントは6投中4本)、フリースロー11投中8本を放り込んだラバートは、3点ビハインドで迎えた残り0.2秒にフリースローを確実に3本成功。ネッツはこのクォーターにフランチャイズ最多記録を更新する51得点の猛攻を見せた。
そして延長ではチームメートたちのショットがリングに嫌われる中、フィールドゴール6投中4本(うち3ポイントは1投中0本)、フリースロー5投中3本を沈めてネッツの全11得点をたたき出し、ラバートがセルティックスを1人でねじ伏せたのである。
『StatMuse』によると、1996-97シーズン以降に第3クォーター終了後に1人の選手がたたき出した得点で、この日のラバートは最多となる37得点でトップに浮上。これまでのトップが2002年に2度の延長の末に34得点をマークしたラトレル・スプリーウェル(元ニューヨーク・ニックスほか)だったことを考えると、歴史的なパフォーマンスだったと言っていい。
キャリアハイの51得点に4リバウンド5アシスト1スティールをマークし、勝利の殊勲者となったラバートへ、ケビン・デュラントも「50得点パフォーマンスは美しかったよ、バート。数々の最高傑作をありがとう」とツイートして祝福。
ネッツはデュラントが昨季のNBAファイナルで負傷した右足アキレス腱断裂のリハビリにより今季全休、カイリー・アービングも右肩の手術により一足早く今季を終えており、ラバートのほか、スペンサー・ディンウィディーやジョー・ハリス、ジャレット・アレンといった昨季の戦力を中心に戦っている。
イースタン・カンファレンス7位のネッツ(27勝33敗)が2年連続でプレーオフ進出となれば、来季に向けて間違いなく大きな自信となるはずだ。
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