2020.02.05
12月27日(現地時間26日)にバークレイズ・センターで行われたブルックリン・ネッツとニューヨーク・ニックスによる一戦は、70年以上の歴史を誇るNBAにおいて非常に珍しいケースとなった。
試合はジュリアス・ランドルがゲームハイの33得点に8リバウンド、マーカス・モリスが22得点8リバウンド、エルフリッド・ペイトンが13得点7リバウンド4アシスト、ミッチェル・ロビンソンが10得点10リバウンド2ブロックを挙げたニックスが、94-82で制して連敗を3でストップ。
この日のニックスはチーム全体でフィールドゴール成功率40.2パーセント、3ポイント成功率31.0パーセントと、決して調子がいいとは言えないゲームだったのだが、ネッツはさらに悲惨なスランプに陥っていた。
ネッツはスペンサー・ディンウィディーが25得点8リバウンド、ティモティ・ルワウ・キャバロが10得点を挙げただけで、そのほかの選手は1ケタ得点。チーム全体のフィールドゴール成功率はわずか26.9パーセントで、3ポイント成功率も26.0パーセントと絶不調。
フィールドゴール成功数21本のうち、13本が3ポイントだったため、2点のフィールドゴール成功数はまさかの8本。3ポイント全盛とはいえ、さすがにこの日はショットがリムに嫌われすぎてしまった。
『Elias Sports』によると、2点のフィールドゴール成功数が8本に終わったのは、1950年以来初だという。同年の11月23日(同22日)に行われたミネアポリス・レイカーズとフォートウェイン・ピストンズ戦。19-18でピストンズが勝利したのだが、この試合は各チームがそれぞれ4本のフィールドゴール成功(計8本)に終わっていたのである。
3ポイントが導入される前の記録と比較されることになってしまったネッツ。「今夜のミスショットについて、座って書いたり話したりしたいものだ。我々はオープンショットをミスしすぎてしまった。でもニックスを称えたいね。今夜は単純に彼らの方がいいチームだった」とケニー・アトキンソンHC(ヘッドコーチ)も白旗を揚げるしかなかった。
「僕たちとしては、今夜相手を100点未満に抑えることをターゲットにしていたんだけど、僕らも27パーセントしか決めることができなかったね」と苦笑い。「25パーセントくらいしかショットが決まらないというのはタフなこと」とジャレット・アレン。
ネッツとしては、チームトップの平均28.5得点を記録するカイリー・アービングが肩の負傷で復帰の目途が立っておらず、第3の得点源キャリス・ルバート(平均16.8得点)も欠場中なだけに、ニックス戦のような日が訪れてもおかしくはなかったのかもしれない。
そのネッツにとって朗報なのは、ルバートの復帰が近づいているということ。6週間以上も戦線離脱しているルバートは、「チームの皆と一緒にプレーできることが待ちきれないね」と『ESPN』へ語っていた。
イースタン・カンファレンス7位の16勝14敗と、ネッツは勝ち越しているものの、ルバートやカイリーの早期復帰を期待せざるをえない状況と言っていいだろう。
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