2020.02.17
1月8日(現地時間7日)に行われたオクラホマシティ・サンダーとブルックリン・ネッツによる一戦は、延長の末にサンダーが111-103で制した。
この日の主役は、キャリア15年目の大ベテラン、クリス・ポールだった。第4クォーターと延長の計17分間で20得点(計28得点)を荒稼ぎした司令塔は、第4クォーター残り1分18秒で4点ビハインドの窮地から、2本のジャンパーを沈めて延長に持ち込む。
延長に入ってもポールの勢いは止まらず、面白いようにジャンパーを突き刺し、サンダーへ今季21勝目(16敗)をもたらしたのである。
「彼はシーズンを通して決めている。特に試合終盤にね」とチームメートのアブドゥル・ネイダーがポールを絶賛したように、この日のポールはフィールドゴール15投中9本(うち3ポイントは8投中4本)を成功し、フリースローは6本全てを決め切る高精度のショットを見せつけた。
『StatMuse』によると、第4クォーター残り5分で5点差以内というクラッチタイムと評される場面で、今季ポールは105得点をたたき出しており、リーグトップに立っているという。コート上の存在感だけでなく、スタッツ上でも頼もしい数字を残していることが分かる。
「僕らはハードに戦った。この試合はビッグゲームだと分かってたからね」と切り出したポール。サンダーはアウェー4連戦の最終戦で、ここまで2勝1敗。「僕らは3勝1敗で乗り切ってホームへ帰りたかったから、いい勝利だったと思う」と振り返っていた。
ウェスタン・カンファレンス7位を堅持するサンダー(21勝16敗)は、ポールのほかにシェイ・ギルジアス・アレクサンダーが22得点、デニス・シュルーダーが14得点5アシスト、スティーブン・アダムズが10得点18リバウンド2スティールをマーク。
一方のネッツでは、トーリアン・プリンスが21得点8リバウンド、キャリス・ルバートが20得点6リバウンド、スペンサー・ディンウィディーが14得点5リバウンド6アシスト、ジャレット・アレンが12得点7リバウンド2ブロック、ギャレット・テンプルが11得点を記録するも、これで泥沼の7連敗。
「最後の2本のショットは、すごくがっかりした。僕らは試合に勝つチャンスがあっただけにね。自分に失望している。チームメートたちが僕を信じて託してくれたのに、決めることができなかった。この敗戦は自分に責任があることは間違いない」
ディンウィディーが悔しがったのもうなずける。第4クォーター残り11.0秒。ネッツは同点の場面でディンウィディーがフリースロー1本と、オフェンシブ・リバウンドからジャンパーを放つも、ホームの観客の前で決め切ることができず、自らのミスで勝利を手放していたからだ。
そんな中、右手親指の負傷から復帰2戦目となったルバートが20得点を記録したことは朗報だろう。カイリー・アービング(肩の負傷)不在の中、ルバートの復調は今後に向けて大きな戦力となるに違いない。
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