2020.02.17
1月10日(現地時間9日)。ヒューストン・ロケッツのラッセル・ウェストブルックが、昨季まで11シーズン在籍したオクラホマシティへ凱旋。
昨夏クリス・ポールと複数のドラフト1巡目指名権とのトレードで、オクラホマシティ・サンダーからロケッツへと移籍したウェストブルックにとって、この日は今季最初で最後の古巣凱旋。サンダーのホーム、チェサピーク・エナジー・アリーナには満員御礼となる1万8,203人が詰めかけた。
ウェストブルックの選手紹介の際にはサンダーが珠玉のハイライトシーンを流し、会場はスタンディングオベーションでお出迎え。毎試合、最大限の力を注ぎ込んできた男のプレーの数々は、映像の中でも輝いていた。
ロケッツとサンダーによる今季2戦目は、前回(現地10月28日。ロケッツが116-112で勝利)の借りを返すべく、序盤からホームのサンダーがアグレッシブに攻め立てる。第1クォーター終了時点で37-21と抜け出すと、その後も好調を維持して113-92で快勝。
見事勝利したサンダーは、ダニーロ・ガリナーリが23得点11リバウンド4アシスト、シェイ・ギルジアス・アレキサンダーが20得点、ポールが18得点6リバウンド5アシスト4スティール、デニス・シュルーダーが16得点、スティーブン・アダムズが15得点8リバウンド。
「エナジーは最高潮だったね。僕らにとっては今シーズン初の全米中継だったし、ラスの凱旋でもあったから。このアリーナの観客はいつも最高だけど、今夜はラスが(移籍後)初の凱旋だったから、異様なエナジーに包まれると分かってた。気分が上がるのは当然さ」とポール。
一方のロケッツでは、ウェストブルックがゲームハイの34得点に5アシスト、ジェームズ・ハーデンが17得点、クリス・クレモンズが14得点を挙げるも、ロケッツの選手から放たれたショットはことごとく空を切り、リングをくぐり抜けることはなかった。
試合前、ウェストブルックが身に着けていたTシャツには、“ZERO REGRETS”(悔いなど全くない)とプリントされていた。「俺はオクラホマシティにいたことを後悔することなんてない。(サンダーと)再契約して残留したこともね。この地でやってきた全てのことに悔いなんてない。毎晩、俺はフロアで自分の全てを残してきたし、この街のために自分にできることをやってきたと感じてる」とウェストブルックは試合後に明かした。
かつて3シーズン在籍し、ウェストブルックともサンダーでプレーしたハーデンは言う。
「最高だった。本当にすばらしい環境さ。ここで11年間やってきた全てのことに対して、オクラホマシティはこれまでと変わらずにラッセルへ深い愛を見せてくれた。本当に信じられないほどのファンベースがある。見ていてすごく美しいものだった」。
昨季まで一緒にプレーしたチームメートたちやファンとも握手を交わしたウェストブルックは、「誰でも、言葉にできない時がある。俺は長い間ここにいたし、数多くのすばらしい思い出があり、最高の人たちがいた。間違いなく、世界でもベストなファンだ。この球団、サム(・プレスティ/ゼネラルマネージャー)、Mr.ベネット(クレイ・ベネット/サンダーのチェアマン)。彼らはホームだと感じさせるすばらしい仕事をしてくれた。そして俺は、ホームにいるように感じた」と感謝を口にした。
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