7月27日(現地時間26日、日付は以下同)にHPフィールドハウスで行われたヒューストン・ロケッツとメンフィス・グリズリーズによるスクリメージ(練習試合)は、119-104でロケッツが勝利を収めた。
31日から幕を開けるシーディングゲーム(順位決定戦)を前に、準備期間とも言えるスクリメージはレギュラーシーズン全体で見ればプレシーズンゲームのような位置づけ。主力選手たちは概ね20分から25分くらいコートに立ち、本番に向けて調整していくケースがほとんどだ。
だがジェームズ・ハーデン(ロケッツ)はスクリメージであろうと勝利にこだわり、グリズリーズをねじ伏せてみせた。約35分も出場し、レギュラーシーズンが始まったかのように31得点8リバウンド9アシスト2スティールをマークし、ロケッツをけん引。
「私はジェームズを残り4分くらいの時点で下げようとしたんだが、彼はプレーしたがっていた。勝ちたがっていたんだ」とマイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)が試合後に明かしたように、ハーデンはチームメートへのアシストや自らの長距離砲で追加点を挙げていた。
現地メディア『The Athletic』によると、ハーデンはこの試合についてこう話していたという。
「俺は20分の出場時間なんて嫌だね。(シーディングゲームの)8試合が始まれば、俺は35~36分はプレーするだろう。だから(プレーできないとしたら)大きなショックだ。来週に向けて備えたいんだ。俺は準備できてるから、(この試合で約35分プレーしようと)足や身体は問題ない」。
ロケッツは25日に行われたトロント・ラプターズとのスクリメージ初戦に83-94で敗れていたこともあり、グリズリーズ戦では勝利すべく戦ったのだろう。
29日にはボストン・セルティックスとのスクリメージ最終戦があるが、ハーデン擁するロケッツはイースタン・カンファレンス有数のチームにも白星を飾り、8月1日のシーディングゲーム初戦(対ダラス・マーベリックス)を迎えようとしているに違いない。