右目負傷のデイビスも出場する見込み、レイカーズはベストメンバーで臨めそう
7月30日(現地時間29日、日付は以下同)。NBAとNBA選手会(NBPA)は、フロリダ州オーランドにあるバブルと称される開催地で、新型コロナウイルス(COVID-19)の検査を行った結果を発表。前回発表された21日以降、344選手が検査をして陽性反応が出たのは皆無という結果となった。
3月13日からレギュラーシーズンを中断してから約4か月半が経過。NBAは31日から22チームが参戦し、今季の覇権争いが展開される今季の第二幕がいよいよスタートする。
各チームが8試合のシーディングゲーム(順位決定戦)をこなしていくにあたり、すでにプレーオフ進出を決めている計12チームはシード順を、残りの12チームはプレーオフ出場をかけて戦い、8位と9位のチームが4.0ゲーム差以内となれば、プレーイン・トーナメントを行い、8位チームが1勝、あるいは9位チームが2戦先勝すればプレーオフ出場が決まる。
31日に行われる第二幕の初日は、ユタ・ジャズ対ニューオーリンズ・ペリカンズ、ロサンゼルス・クリッパーズ対ロサンゼルス・レイカーズの2カードが組まれている。
ペリカンズは家族の事情によりNBAキャンパスを離れていたザイオン・ウィリアムソンがオーランド入りし、隔離期間を終えて29日にチームへ再合流。ジャズとのシーディングゲーム初戦はその日のコンディション次第という報道だが、本人は「プレーしたい」と話しているという。
また、レイカーズでは26日に行われたオーランド・マジックとのスクリメージ(練習試合)で右目を負傷したアンソニー・デイビスが30日のチーム練習でフルメニューに参加。クリッパーズ戦の出場が確定したわけではないものの、デイビス本人はプレーするつもりだと現地メディアが報じている。
デイビスは今季、クリッパーズと戦った3試合で平均26.3得点7.3リバウンド3.3アシストに1.7スティール1.7ブロックを残している。エイブリー・ブラッドリー(第二幕の出場辞退)、ラジョン・ロンド(右手親指骨折)が不在だが、デイビスが出場できればレイカーズは現有戦力でベストメンバーを組むことができそうだ。
主力2人を欠くことが確定のクリッパーズだが、指揮官は現有戦力にも自信あり
一方のクリッパーズは、ルー・ウィリアムズ(個人的な事情)、モントレズ・ハレル(家族の事情)というリーグ屈指のベンチモブの欠場が確定。前者は地元アトランタに戻った日の夜に地元のストリップクラブ「Magic City」へ行ったことで寄り道したこととなり、開催地へ戻ってチームに合流するまでの隔離期間を4日から10日へと延ばされて欠場。後者は離脱してからチームに再合流できておらず、パトリック・ベバリーの出場も微妙となっている。
そんな中、翌日に第二幕の初戦を控えるカワイ・レナードは「基本的に、もう新たなシーズンだね」とメディアの前で口にし、「俺たちはプレーオフに備えて、8試合を戦っていかなきゃならない。その中でいくつか習慣を作って、チームケミストリーを構築していくことになる」と語った。
クリッパーズの指揮を執るドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は現状について「(第二幕の)スタート時点で、我々はこのチームのカギを握る選手が数人いない」と認めるも、「そのことで我々が全ての試合に勝利することを妨げることはないと信じている。このチームはものすごい自信を持ってるんだ」と発言。
「このチームには有能な選手がたくさんいる。今は皆が同じ目標を持ってプレーしている。これから始まる長いランのために、俺たちはここにいるんだ」とベテランのジョアキム・ノアも話しており、自慢の選手層の厚さで乗り切ることができると見ているのだろう。
フランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナル進出、そしてNBAチャンピオンを目指すクリッパーズが、2010年以来10年ぶり17度目の優勝を目指すレイカーズとの初戦でどんな戦いを見せるのか。31日に行われる第二幕の初戦を楽しみに待ちたいところだ。