キャリアハイの26得点を奪ったルワウ・キャバロ「皆にとって、ステップアップする機会になったんだ。『俺がやってやる』ってメンタリティーだったのさ」
8月5日(現地時間4日、日付は以下同)。イースタン・カンファレンス8位のブルックリン・ネッツが、同1位のミルウォーキー・バックスを相手に119-116で勝利するという大金星を手にした。
4日終了時点でリーグトップの戦績を誇るバックス(54勝13敗)に対して、ネッツ(31勝35敗)は22.5ゲームも離れているのだが、この日は主力も休ませていたのだから驚きだ。
ネッツはケビン・デュラント、カイリー・アービング、スペンサー・ディンウィディー、ディアンドレ・ジョーダン、トーリアン・プリンスといった主軸を欠く中で第二幕に臨んでおり、この日はキャリス・ラバート、ジョー・ハリス、ジャレット・アレンという“第二幕”の主力に休息を与えていた中でバックスを撃破。
「俺たちはこの試合で、チームのベストプレーヤーたちを複数欠いていた。だから皆にとって、間違いなくステップアップする機会になったんだ。『俺がやってやる』ってメンタリティーだったのさ」。
戦力ダウンの中、ティモティ・ルワウ・キャバロはそう振り返り、キャリアハイの26得点でチームをけん引。さらにギャレット・テンプルが19得点5リバウンド4アシスト2ブロック、代役として加入したタイラー・ジョンソンとジャスティン・アンダーソンがそれぞれ11得点、ロディオンス・クルークスが10得点、クリス・チオッザが10得点10アシストと続いた。
In our last four games, we faced the two teams with the best record in the NBA.
You know how it went. #BrooklynStrong pic.twitter.com/Nr8ijj1lOv
— Brooklyn Nets (@BrooklynNets) August 4, 2020
ジャック・ボーンHC(ヘッドコーチ/暫定)はルワウ・キャバロについて「(今日の活躍で)我々は彼のスポットを見つけ出せたらいいね。彼は今、いいリズムにある。彼のスピードとシュート力を活かせるポジションで起用できるようにしていくよ」と高評価。
また、この日はジャマール・クロフォードが昨年4月以来の公式戦出場。第1クォーター残り4分35秒でコートに立ち、キャリア20年目をクリアした。第2クォーター序盤に左ハムストリングを痛めたことで去ったものの、約6分の出場で5得点3アシストをマーク。
一方のバックスは、ヤニス・アデトクンボ(16得点6リバウンド4アシスト)とクリス・ミドルトン(8得点)などスターター勢が出場したものの、プレータイムはいずれも20分未満。計13人がコートに立ち、カイル・コーバーが13得点、アーサン・イリヤソバが11得点10リバウンドを残すなど、計5選手が2ケタ得点を残すもネッツに惜敗。
もっとも、バックスも主力に休息を与えるべく、出場時間を制限したという。
「木曜(日本時間の金曜)にはマイアミと対戦することになるから、我々はあなた方が思っているよりも状態は上がるだろう。プレーオフ開幕に向けて、このチームは調子を上げていく」とマイク・ブーデンホルザーHC。
エリック・ブレッドソー(8得点4アシスト)は「俺たちは前に進まなきゃ。こういうことだってある。昨シーズンもあったんだ。完璧なチームなんてない。俺たちはすばらしいチームではあるけど、完璧ではないということ」と口にし、会場を後にした。