「彼はきっと僕のことを観てくれてるから、誇りに思ってもらえるようにプレーしてる」。42回目の誕生日を天国で迎えたコービーへの思いを語る
8月24日(現地時間23日、日付は以下同)。ボストン・セルティックスがフィラデルフィア・セブンティシクサーズを110-106で下し、4戦無敗でプレーオフ ファーストラウンドを突破した。
4年連続でイースタン・カンファレンス・セミファイナル進出を決めたセルティックスでは、ケンバ・ウォーカーがゲームハイの32得点に4アシスト2ブロック、ジェイソン・テイタムが28得点15リバウンド4アシスト2ブロック、ジェイレン・ブラウンが16得点5リバウンド、ダニエル・タイスが15得点、マーカス・スマートが8得点5リバウンド4アシストを記録。
「僕はこのためにボストンへやってきた。ハイレベルなバスケットボールを毎晩プレーするためにね。今まさに僕らがやってることさ」。
試合後にそう語ったケンバは、昨季まで8シーズン所属したシャーロット・ホーネッツ(ボブキャッツ時代含む)で2度プレーオフに出場したものの、2014年はマイアミ・ヒートにスウィープ負け。16年もヒートに3勝4敗で敗れてコートを去っており、自身初の1回戦突破となっただけに、うれしかったに違いない。
また、この日テイタムは試合前と後にコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)のTシャツを着て登場。今年1月末にヘリコプター墜落事故で他界したコービーは、テイタムにとってレジェンドであり、メンター(助言者)であることに変わりない。
「彼に認めてもらいたかったんだ。彼が僕にとってどれだけ大きな存在だったかは皆が知ってる。僕にとっては今でも大きな存在なんだ…。彼はきっと僕のことを観てくれてるから、誇りに思ってもらえるようにプレーしてるんだ」。
8月23日に42回目の誕生日を迎えるはずだったコービーにとって、テイタムは共にワークアウトをこなし、アドバイスを求められた後輩の1人。今季は新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断となり、7月末にNBAが再開されたことで、プレーオフという大舞台が今まさに展開されている。
天国でもストイックにバスケットボールと向き合っているであろうコービーにも、この日テイタムが見せた奮闘はきっと届いたことだろう。