8月24日(現地時間23日)、ユタ・ジャズとデンバー・ナゲッツによるNBAプレーオフ2020の1回戦第4戦が行われ、ジャズが129-127と勝利。シリーズ突破に王手をかけた。
この試合でジャズのドノバン・ミッチェルは、驚異的な得点力でチームをけん引。最終的に51得点7アシストを記録し、ナゲッツとの激戦をものにする原動力となった。ミッチェルは18日に行われた第1戦で57得点を記録しており、50得点以上を記録するのはこのシリーズで2度目のことだった。
『NBA.com/Stats』によると、ポストシーズンにおけるひとつのシリーズにおいて、50得点以上を2度記録したのはマイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズほか)とアレン・アイバーソン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)に次いで、ミッチェルが3人目とのこと。
Donovan Mitchell is the third player in #NBAPlayoffs history to score 50+ points twice in one postseason series, joining Michael Jordan in 1988 and Allen Iverson in 2001. @EliasSports pic.twitter.com/i6SH57FRf3
— NBA.com/Stats (@nbastats) August 24, 2020
ジョーダンがこの記録を達成したのは、1988年に行われたプレーオフでのこと。当時ブルズに所属していたジョーダンは、プレーオフ1回戦でクリーブランド・キャバリアーズと対戦。第1戦で50得点、第2戦で55得点と2試合連続で50得点以上を記録した。その後、ブルズは3勝2敗でシリーズ突破を決めるも、2回戦でデトロイト・ピストンズに1勝4敗を喫し、プレーオフ敗退となった。なお、このシーズンはジョーダンが初めてMVPに輝いたシーズンでもあった。
アイバーソンはシクサーズ時代の2001年プレーオフでこの記録を達成した。このシーズン、アイバーソンは得点王とスティール王に加え、オールスターMVPやシーズンMVPも受賞するなど、最高のシーズンを送っていた。そして迎えたトロント・ラプターズとのプレーオフ2回戦にて、アイバーソンは第2戦で54得点、第5戦で52得点を記録し、ジョーダンに並ぶ記録を達成。シクサーズは最終的にファイナルまで勝ち進み、シャキール・オニールとコービー・ブライアント擁するロサンゼルス・レイカーズと対戦し、1勝4敗で敗れた。
記録達成時、ジョーダンとアイバーソンはともに25歳。その後も輝かしい成績を残したのは言うまでもない。現在23歳のミッチェルは、偉大な先達に匹敵するキャリアを歩むことができるのか。ジャズの若きエースの活躍に今後も注目したい。