今季MVPにも輝けば、ジョーダン、オラジュワンに次ぐ史上3人目の同時受賞に
8月26日(現地時間25日、日付は以下同)。NBAは2019-20レギュラーシーズンにおける年間最優秀守備選手賞(DPOY)を発表した。
9日に同賞の最終候補として発表されたのはヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、アンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)、ルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)の3人。
そして100人のスポーツ記者と放送関係者による投票で、75もの1位票を獲得したアデトクンボ(計432ポイント)が、デイビス(計200ポイント)、ゴベア(計187ポイント)を圧倒して初受賞となった。
キャリア7年目の今季、アデトクンボは開幕からシーズン中断前までの時点で平均30.9分29.6得点(リーグ3位)13.7リバウンド(リーグ3位)5.8アシスト1.0スティール1.0ブロックをマーク。
規格外の万能戦士として知られるバックスの大黒柱は、シーズン中断前までの時点でディフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける失点)でチームをリーグトップ(101.6点)へと導き、自身が出場していた時間帯では圧巻の96.5点を記録。この数字は平均15.0分以上出場した300人以上の中でトップだった。
さらに、バックスは同期間で被フィールドゴール成功率41.3パーセント(リーグトップ)をたたき出しており、アデトクンボはマッチアップした相手選手の被フィールドゴール成功率をわずか36.5パーセントにシャットアウト。この数字も少なくとも300本のショットに正対した250人以上の中で1位となった。
なお、バックスの選手がDPOYを獲得したのはアデトクンボで2人目。同賞が設立された最初の2シーズン(1982-83、83-84)に、シドニー・モンクリーフ(元バックスほか)が選ばれている。
昨季シーズンMVPに選ばれたアデトクンボは、キャリアの中でMVPとDPOYに選ばれたNBA史上5人目のエリートグループに仲間入り。これまでこの快挙を達成したのはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、アキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)、デイビッド・ロビンソン(元サンアントニオ・スパーズ)、ケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)と、いずれもバスケットボール殿堂入りした選手となっている。
ちなみに、もし今季アデトクンボが2年連続でMVP受賞となれば、同一シーズンにMVPとDPOYを獲得した選手となる。こちらはジョーダン(87-88)、オラジュワン(93-94)に次ぐ史上3人目の快挙。その可能性は十分あると言っていいだろう。