候補にはキッド、ルーカスのほか、ルーやブラウン、ユードカらACが並ぶ
8月29日(現地時間28日、日付は以下同)。現地メディア『The Philadelphia Inquirer』のキース・ポンペイ記者が、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの次期ヘッドコーチ(HC)候補にジェイソン・キッドとジョン・ルーカスが挙がっていると報じた。
キッドはブルックリン・ネッツとミルウォーキー・バックスでHC経験を持ち、今季はロサンゼルス・レイカーズでアシスタントコーチ(AC)を務めているのだが、複数の情報筋によるものとして、同記者はキッドがシクサーズの指揮官になりたがっていると報道。
ルーカスは1990年代中盤にサンアントニオ・スパーズとシクサーズ、2000年代序盤にはクリーブランド・キャバリアーズでHC経験を持ち、直近では2017-18シーズンまでの2シーズンをヒューストン・ロケッツで選手育成コーチを務めており、古巣復帰に強い関心を示しているようだ。
シクサーズは25日に7シーズン指揮を執ったブレット・ブラウンHCを解雇。ジョエル・エンビード、あるいはベン・シモンズというオールスター選手のトレードに関するウワサが出ているものの、エルトン・ブランドGM(ゼネラルマネージャー)はこう否定している。
「私はベンかジョエルをトレードするつもりはない。2人をうまく補完していきたい。彼らは24歳(シモンズ)と26歳(エンビード)だ。2人ともここにいたい、この球団の一員でありたいと思っている。私は彼らが長期間にわたってここにいると考えている」。
となると、ブランドGMをはじめとするフロント陣がエンビードとシモンズの力をさらに引き出すことができる選手を獲得できるかどうかに注目が集まる。それと同時に、両選手をどれだけ引き上げることができるかが新たな指揮官に求めるポイントとなるだろう。
キッドはバックスの指揮官を務めていた時、ヤニス・アデトクンボの成長を手助けした実績があり、ルーカスについては選手育成コーチを務めた経験があることが強みとなるだろう。ただし、両者がシクサーズとの面談を受けるかどうかは現時点では明らかになっていない。
なお、シクサーズの次期HC候補にはキッドとルーカスのほか、タロン・ルー(ロサンゼルス・クリッパーズAC)、マイク・ブラウン(ゴールデンステイト・ウォリアーズAC)、アイメ・ユードカ(シクサーズAC)、昨季までサクラメント・キングスの指揮官を務めたデイビッド・イェーガーが候補として挙がっている。