ウォリアーズのコーチとなったリアンドロ・バルボサがドレイモンド・グリーンを語る

ウォリアーズで2シーズンを共にプレーしたグリーン(右)とバルボサ(左)[写真]=Getty Images

グリーンと共に2シーズンをプレーしたバルボサ「私がいた当時は黙らなきゃいけない時を知っていた。でも今は本当によくしゃべってるね」

 9月15日(現地時間14日、日付は以下同)。リアンドロ・バルボサ(元フェニックス・サンズほか)は現役引退を発表し、ゴールデンステイト・ウォリアーズのプレーヤーメンターコーチへ就任したことが発表された。

 ウォリアーズの指揮官を務めるスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)とはサンズ時代から交流があり、バルボサはウォリアーズに在籍した2シーズン(2014-15と15-16)でカーHCの下でプレー。ウォリアーズは15年にNBAチャンピオン、翌15-16シーズンにはNBA史上最多勝記録(73勝9敗)を樹立。NBAファイナルで2連覇を狙ったものの、クリーブランド・キャバリアーズの前に3勝1敗から3連敗を喫して涙を呑んだ。

 あれから約4年。バルボサは24日にウォリアーズの地元メディア『NBC Sports Bay Area』のポッドキャスト番組「Runnin’ Plays」へ出演し、当時若手だったドレイモンド・グリーンのトークについて言及。

 グリーンは今でこそキャリア8年目を終えた30歳のベテランとなったものの、バルボサが加入した当時はキャリア3年目。ウォリアーズのヴォーカルリーダーについて、現役を終えた37歳はこう振り返っていた。

「いつもだ。いつもアイツはしゃべってたんだ。でも私にはちょっと少なめだったかな。当時の私はベテランで、あのチームにはショーン(リビングストン)がいて、イギー(アンドレ・イグダーラ/現マイアミ・ヒート)もいたからね。それに当時は黙らなきゃいけない時を知っていたのさ。でも今は本当によくしゃべってるね。いつものようにたくさんしゃべっていると思うね」。

 先発パワーフォワードに定着したグリーンは、持ち前のオールラウンドなディフェンス力を武器にスモールボールでカギを握る選手となり、オフェンスでもプレーメイクやドライブ、3ポイントなどでチームに貢献。ウォリアーズにおいて不可欠な存在となっていた。

 一方のバルボサは、ベンチスタートで流れを変えるインスタントスコアラーとして活躍。16年のファイナル最初の2戦ではいずれも高確率なショットで2ケタ得点を奪い、勝利に大きく貢献。

2シーズン、苦楽を共にしたグリーン(右)とバルボサ(左)[写真]=Getty Images

「私たちにはコートでときどき問題が生じていた」と明かしたバルボサだが、「で、次にやるのは互いにハグすることなんだ。私たちはファミリーなんだから、そういうことだって起こるのさ」と口にし、尾を引くことはなかったという。

 そして来季からコーチングスタッフに仲間入りするバルボサはグリーンについてこう話していた。

「ドレイモンドがどんな男なのか、理解しなければいけないね。別に邪魔をしようとか、プレーしちゃいけないと仕向けてるわけじゃないんだ。クレイ(トンプソン)と一緒にいる時、彼は何度も話しかけてきてね。クレイには『シューティングし続けるんだ。心配するな。君はシューターなんだ。キャッチ&シュートを決め続けるためにここにいるんだろ。彼が何を言ってこようが気にすることはない。君は試合でプレーすればいいんだ』とよく言っていたよ」。

 ウォリアーズにはチームメートたちの模範となるステフィン・カリー、そして強烈な個性を前面に出してチームを突き動かすグリーンという2人のリーダーがいる。まるで正反対なキャラクターの持ち主ながら、互いを見事に補完し、昨季まで5年連続ファイナル進出という偉業を成し遂げてきた。

 グリーンをよく知るバルボサがカーHCの下でコーチングスタッフ入りすることは、トンプソンやほかの選手たちにとって、特にメンタル面で大きな効果を生み出すのではないだろうか。

コーチとしてのキャリアを歩むこととなったバルボサ[写真]=Getty Images

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