クリッパーズから解任されたドック・リバースHCがわずか3日後にシクサーズの指揮官へ

シクサーズの指揮官就任へ合意と報じられたリバースHC[写真]=Getty Images

「このチームの未来と俺たちがここで作り上げることを楽しみにしているよ」とエンビードがリバースHCを歓迎

 10月2日(現地時間1日)。リーグの情報筋が『ESPN』へ伝えたところによると、フィラデルフィア・セブンティシクサーズが新たな指揮官としてドック・リバースと5年契約に合意したという。

 リバースはこれまでオーランド・マジック、ボストン・セルティックス、ロサンゼルス・クリッパーズで指揮を執り、就任初年度となった1999-2000シーズンに最優秀ヘッドコーチ賞を獲得。07-08シーズンにはセルティックスをフランチャイズ史上17度目のNBAチャンピオンへと導いた。

リバースHCが指揮したクリッパーズは、ウェスト準決勝で姿を消した[写真]=Getty Images

 今季まで7シーズン指揮を執ったクリッパーズでは、6シーズンでプレーオフへと進出。今年はカワイ・レナードポール・ジョージを加えて優勝候補の一角としてプレーオフに臨んだものの、カンファレンス・セミファイナルでデンバー・ナゲッツ相手に3勝1敗から3連敗を喫してシリーズ敗退。

 9月29日にクリッパーズの指揮官を解任されたものの、わずか3日後にシクサーズの新たなヘッドコーチ(HC)へ就任することとなった。

 シクサーズのエルトン・ブランドGM(ゼネラルマネージャー)は、リバースが解任された直後に本人とその代理人へコンタクトを取り、シクサーズの指揮官になることについて聞き出し、短期間でリーグ有数のプレーヤーズコーチとの契約にこぎつけた。

 リバースはこれまでレギュラーシーズン1624試合を指揮して943勝681敗(勝率58.1パーセント)、プレーオフでは180試合で91勝89敗(勝率50.6パーセント)を残している。

 また、リバースのコーチングスタッフには、先日ニューオーリンズ・ペリカンズの指揮官を解任されたアルビン・ジェントリーが加わる可能性があると『ESPN』が報道。ジェントリーは13-14シーズンにリバースHCの下でアソシエイトHCを務めていた。

 2日に行なわれたインタビューで、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCは「ドックとシクサーズが楽しみだ。彼は最高のコーチであり、リーグにとってもすばらしいこと。だから彼が早くもNBAのコーチとして戻ってきたことをうれしく思う。彼はリーグ、それにコーチたちにとっても重要な人物なんだ」と復帰を歓迎している。

 シクサーズはオールスターデュオのジョエル・エンビードベン・シモンズを中心とするチーム。リバースにとって、トバイアス・ハリスはクリッパーズで指導した経験もあり、イースト有数のタレントを誇るシクサーズが覇権争いに加わることができるかどうか注目が集まる。

「ペンシルベニア最大の都市へようこそ、ドック・リバースコーチ! このチームの未来と俺たちがここで作り上げることを楽しみにしているよ。#PhillyForever」とエンビードがツイートしており、新たな指揮官の下、シクサーズがどのようなチームになるのかは来季の注目ポイントの1つになりそうだ。

エンビード(右)とシモンズ(左)というオールスターデュオをリバースHCがどう活かしていくかが気になるところ[写真]=Getty Images

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