10月14日(現地時間13日、日付は以下同)。ダラス・マーベリックスが誇るレジェンド、ダーク・ノビツキーが地元メディア『The Dallas Morning News』のインタビューに応じた。
キャリア21シーズンをマブス一筋でプレーし、2011年にはフランチャイズ史上初のNBAチャンピオンへと導いたノビツキーは、9月3日にブルックリン・ネッツのヘッドコーチ(HC)に電撃就任した元チームメート、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)からコーチングスタッフ入りしてほしいというオファーを受けたものの、その依頼を断っていた。
引退後の生活を満喫している42歳のビッグマンは、その理由についてこう明かしている。
「最初に、私がここ(ダラス)以外の場所でできるのかどうか分からなかったんだ。それが(オファーを蹴った)理由の1つ。もう1つは、自分にとって今は正しいタイミングではないと思ったんだ。家族と一緒にいるのが大好きだからね、今は家族の存在が(コーチ就任を)上回ったということさ」。
今でもマブスの選手やコーチ、オーナーのマーク・キューバンと交流があるノビツキーは、第二の故郷とも言えるダラスへの忠誠心があったのだろう。いかにも誠実なノビツキーらしい答えと言っていい。
そんな中、マブスで6シーズンを共にプレーし、互いに切磋琢磨してリーグ有数の選手へと上りつめたナッシュに対して、ノビツキーは「(彼にとって)きっとすごく楽しいだろうね。もちろん、多くのチャレンジに直面するだろうけど、彼なら面と向かって立ち向かうはずさ」と語り、かつての戦友についてこう語っていた。
「私にとって、彼はポジティブな姿勢を持つ生来のリーダーだった。彼はチームがうまくいっていない時、いつだって真っ先に尻をたたいて立て直す男だったんだ。それに彼は私にとって、これまでで最もポジティブな姿勢を持った男の1人だった。彼なら偉大なコーチになれるはずさ。これから先、彼はタイムアウトの状況やプレーコールなどをたくさん学んでいくと思う。でも私からすれば、彼はすでに、どんなことも惜しまない生来のリーダーなのさ」。
ナッシュには来季、ケビン・デュラント、カイリー・アービングというリーグ指折りのスーパースターたちを率いてチャンピオンシップ争いができるチームを構築するというタフなチャレンジが待ち受けている。
現役時代に培った経験とコミュニケーション能力を駆使して、ナッシュがどこまでネッツを勝利できるチームへと引き上げることができるのか。今後も目が離せない展開になりそうだ。