2020.09.13

ナッシュHC就任にディンウィディーが言及「このチームにはタレントがいるから…」

ディンウィディーはナッシュの指揮官就任を好意的に受け止めた[写真]=Getty Images
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「もっとも大事なのは、エゴを取りまとめることなんだ」と口にし、名将を引き合いに出す

 9月10日(現地時間9日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツは新たに契約を結んだスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)の就任会見をオンラインで実施。アシスタントコーチ(AC)経験はないものの、リーグ史上有数の司令塔として名をはせたナッシュが率いるだけに、来季のネッツは大きな注目を集めることが確実視されている。

 ナッシュはネッツが誇るスーパースターデュオ(ケビン・デュラントカイリー・アービング)とすでにコネクションがあり、ショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)は究極のコミュニケーターとして大きな期待を寄せている。

 ネッツにはデュラント、カイリーのほか、スペンサー・ディンウィディー、キャリス・ラバート、ジャレット・アレンディアンドレ・ジョーダントーリアン・プリンスといった有能な選手が在籍しており、今季終了後に制限なしフリーエージェント(FA)となるジョー・ハリスと再契約できれば、来季の覇権争いも十分可能だろう。

 そんな中、ディンウィディーが11日に『Forbes』へ掲載された記事の中でナッシュHCが就任したことを受けて自身の見解を示していた。

「このレベル、特にこのチームにはタレントがそろっているから、僕にとってコーチングというのは80パーセントが精神分析のようなもので、10パーセントが個人の気性、あとの10パーセントは戦術のようなものなのさ」。

 そしてディンウィディーは名将フィル・ジャクソンがシカゴ・ブルズ時代にマイケル・ジョーダン(元ブルズほか)、ロサンゼルス・レイカーズ時代にコービー・ブライアント(元レイカーズ)というスーパースターをコントロールしていたことを引き合いに出してこう続けた。

「もっとも大事なのは、エゴを取りまとめることなんだ。フィル・ジャクソンはその点で見事だった。彼はコービーとどのように話すべきか分かっていたし、マイケルについても把握していた」。

 ナッシュはデュラント、カイリーからリスペクトされる存在。両選手の意見を尊重しつつ、チャンピオンシップを勝ち取るべく、必要であればチームにメスを入れることができるとディンウィディーは期待しているのだろう。

 来季の開幕は今年のクリスマス以降と現地メディアが報じているため、3か月以上先のことになるが、ナッシュが指揮するネッツの今後についてはやはり気になるところだ。

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