NBAファイナル第5戦後の自身へのバッシングについて語るグリーン
今シーズン、球団として10年ぶりの優勝を果たしたロサンゼルス・レイカーズ。レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスという強力デュオのみならず、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、ドワイト・ハワード、ラジョン・ロンド、マーキーフ・モリス、カイル・クーズマ、アレックス・カルーソといったサポーティングキャストも優勝に大きく貢献した。
そのなかでレギュラーシーズンとポストシーズンともに、常にスターターとして起用され続けたシューターのダニー・グリーン。今季はシュートタッチが好調ではなく、出場したプレーオフ全21試合ではフィールドゴールが平均34.7パーセント、3ポイントシュートも平均33.9パーセントにとどまった。しかし持ち前のディフェンスで相手チームの主力選手を抑える役割を担い、スティールやブロックでチームを救う場面も見られた。
そのグリーンが『The Ringer NBA Show』に出演し、NBAファイナル第5戦にて、自身が試合時間残り7.1秒に放った3ポイントシュートを外して最終的に敗戦したことについて言及。この試合直後に多くの非難を彼は浴びせられ、なかにはSNSをとおして自身と彼の婚約者とともに殺害予告の脅迫を受けたことを本人は明かしていた。一連のバッシングについて、グリーンは以下のようにコメントしている。
「ファンとしての自然な反応で、彼らはとても感情的だったんだ。ファンはあの試合を真剣に見守っていて、僕らをパフォーマーとして見ていた。もし期待されたパフォーマンスができなければ、それは謝罪に値する。けれどひどいプレーをしようと、それはファン個人への謝罪ではない。僕は君たちのボスでもコーチでもないのだから。ショットを外したことに頭を下げることはしない。もし何かしくじったり、ディフェンスのローテーションを怠ったのなら、そういう自分のミスはチームメートたちに謝罪をするんだ。けれど僕は君たちに対しての責任はない」
レイカーズにとってブラックマンバジャージで挑んだこの第5戦の敗北は屈辱的だったことだろう。しかし次戦ではしっかりと立て直し、見事に勝利を手にしてチャンピオンシップに輝いた。グリーンも第6戦では3本の3ポイントを沈めて11得点をマークし、個人としてはサンアントニオ・スパーズとトロント・ラプターズに続いて異なる3つ目の球団で優勝を経験した。タフな敗戦や多くの非難を味わいながらも、次なる一戦に向けて試合で結果を残せたことは、ベテランのグリーンの強さの象徴だったことだろう。