ゴールデンステイト・ウォリアーズのスーパースター、ステフィン・カリーにとって、2019-20シーズンは不完全燃焼となった。
開幕4試合目となったフェニックス・サンズ戦で左手第二中手骨を骨折し、長期離脱を余儀なくされ、今年3月に行なわれたトロント・ラプターズ戦で約4か月ぶりに復帰を飾るも、新型コロナウイルスの影響によりリーグがシーズン中断に踏み切ったことで事実上のシーズン終了へと追い込まれることに。
カリーのキャリア11年目は、平均20.8得点5.2リバウンド6.6アシストを残したものの、わずか5試合の出場に終わり、チームもリーグワーストの15勝50敗と、苦々しいものとなった。
NBAは11月6日(現地時間5日、日付は以下同)に20-21シーズンが12月23日から開幕することでNBA選手会(NBPA)が承認したことで、約1か月半後に新たなシーズンが幕を開けることとなった。
公式戦から約8か月離れているカリーは、先週「LetsGoWarriors」のインスタライブへ出演し、胸の内をこう明かしていた。
「もちろん。僕はバスケットボールがプレーしたい。それが僕の大好きなことだからね。チームメートたちと一緒にコートへ出て、(勝利すべく)競い合いたい。ファンの皆もバスケットボールを見たがっているはずさ。プレーしていくうえで、不確定要素が多いことは分かっている。だけど僕はバスケットボールがしたいし、シーズンが始まってほしいと思っている」。
新型コロナウイルスの感染拡大が収束していないこと、短期間で新たなシーズンが始まること、フリーエージェント(FA)戦線が短期間になることで選手たちのコンディションが整い切れずにケガ人が続出してしまうという恐れがあるものの、カリーは純粋にプレーしたい気持ちを前面に押し出していた。
「僕にとって7か月以上もバスケットから離れていたのは初めてなんだ。バブル(第二幕の開催地)の試合を観ているだけでもタフだったよ。だから当然、コートへ戻ってプレーする準備はできている」。
昨季低迷したウォリアーズは汚名返上に燃えており、カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズという主力を中心に覇権争いへ参戦すべく、高いモチベーションを維持して開幕を迎えることだろう。
その中で、カリーが良好なコンディションを維持し、再びコート上を席巻できるのか。大いに注目したいところだ。