11月27日(現地時間26日、日付は以下同)。トロント(カナダ)のフランス語メディア『L’Express』で記者を務めるマイク・ラヴィオルが「アリゼー・ジョンソン、渡邊雄太、ヘンリー・エレンソンがラプターズのトレーニングキャンプに参加する」とツイートした。
先日契約が解禁となったフリーエージェント(FA)戦線で、数多くの選手が再契約あるいは移籍となり、トレードで所属チームを変える選手たちもいたのだが、現時点で今季の所属先が決まっていない選手も多く、渡邊もその1人。
メンフィス・グリズリーズと結んだ2年間の2ウェイ契約を満了した渡邊は、NBAキャリア2シーズンで計33試合に出場し、平均8.5分2.3得点1.5リバウンドを記録。Gリーグ(メンフィス・ハッスル)では計55試合(うち先発は54試合)の出場で平均33.4分15.4得点6.7リバウンド2.3アシスト1.0スティール1.1ブロックを残してきた。
203センチ97キロと、ウイングとして十分通用するサイズを持つ26歳は、来週からスタートするトレーニングキャンプで、12月23日から開幕する2020-21シーズンの開幕ロースター入りをかけて競い合うこととなる。
一昨季の王者ラプターズは、カナダのトロントを本拠地としているのだが、新型コロナウイルスの影響で移動制限があることから、今季はフロリダ州タンパを臨時の本拠地とし、今季を迎えると発表している。
今年のFA戦線で、ラプターズはフレッド・バンブリートを引き留めたものの、サージ・イバカ(現ロサンゼルス・クリッパーズ)、マルク・ガソル(現ロサンゼルス・レイカーズ)という2人のビッグマンが退団。その代役としてアーロン・ベインズ、アレックス・レンと契約を結び、ビッグマンを補強。
渡邊が主にプレーするフォワードには、オールスターのパスカル・シアカムをはじめ、OG・アヌノビーやスタンリー・ジョンソン、クリス・ブーシェイ、新加入のディアンドレ・ベンブリーといった選手たちがおり、契約を勝ち取ることは困難な道のりと言っていい。
それでも、メンフィスで過ごした2シーズンで着実に成長を遂げた渡邊が自信を持つディフェンスと、現代NBAで必須の3ポイント、そしてアンセルフィッシュなプレースタイルをアピールし、トレーニングキャンプでも存在感を発揮してほしいところだ。