ゴールデンステイト・ウォリアーズのスーパースター、ステフィン・カリーは今季でキャリア12年目を迎える。
ウォリアーズを代表する選手として、カリーはこれまで優勝3度、シーズンMVP2度に加え、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ6度選ばれており、リーグトップレベルの選手として活躍してきた。
昨季は左手骨折のため長期離脱を余儀なくされ、わずか5試合の出場で平均20.8得点5.2リバウンド6.6アシスト1.0スティールに終わったものの、今季はトレーニングキャンプ初日から元気な姿を見せており、リーグワーストの戦績に終わった昨季の汚名返上に燃えている。
その一方で、カリーはウォリアーズと3年1億5600万ドル(約162億2400万円)というマックス額の延長契約を結ぶ資格がある。12月22日(現地時間21日、日付は以下同)が期限となるため、近いうちにカリーが2022-23シーズンから始まる新たな契約を手にすることになるかもしれない。
カリーは8日に行なわれた会見で「僕らは今、話し合いをしている。僕はウォリアーとして、将来待ち受けていることについて話したんだ。その会話をとおして、僕は自分にとって正しいことをしなきゃいけないんだと理解している。こういう立ち位置で会話を持つことができることに感謝している」と話している。
もっとも、カリーは開幕前に延長契約を結ばなくとも、今季終了後(21年夏)に4年2億1530万ドル(約223億9120万円)という延長契約を結ぶことができるため、いずれにせよ超高額契約を結ぶ可能性が高い。
カリーは今後2年間で約8800万ドル(約91億5200万円)の契約が残っており、3年の延長であれば37歳、4年の延長契約となれば38歳に満了するため、ウォリアーズ一筋でキャリアを終えることが確実視されている。
「大きなゴールなのは確かだね。エリートな球団でずっとプレーして、数々の成功を収めてすばらしい功績を残すことができるなら最高さ。だからもしウォリアーズ一筋でキャリアを終えることになれば、ものすごく大きな偉業になるだろうね。でもまだまだコート上で多くのことを成し遂げなきゃいけないことがある。目の前にあるチャレンジを楽しみ、選手としての功績を残していきたいね」とカリー。
バックコートの相棒クレイ・トンプソンがアキレス腱の断裂によりシーズン絶望が濃厚なのだが、ウォリアーズはカリーの周囲にドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズ、ケリー・ウーブレイJr.に新人ビッグマンのジェームズ・ワイズマンを擁しており、昨季よりも確実に戦える陣容がそろった。
ウォリアーズを象徴する選手として、カリーが今季もチームをけん引してどれだけ勝ち星を手にすることができるのか。昨季が不甲斐ないシーズンだっただけに、今季のプレーは必見だ。