2020.11.26
11月12日(現地時間11日、日付は以下同)。19日のNBAドラフトを1週間後に控え、ゴールデンステイト・ウォリアーズのボブ・マイヤーズGM(ゼネラルマネージャー)が記者たちとのビデオ会話に応じた。
昨季リーグワーストの15勝50敗に沈んだウォリアーズは、今年のドラフトで1巡目全体2位指名権を保持しており、ドラフト後に幕を開けるフリーエージェント(FA)戦線を前に、ドラフト指名権を絡めたトレードを計画しているのでは、と複数のメディアが報じている。
ウォリアーズは一昨季まで5年連続でNBAファイナルまで勝ち上がり、3度も優勝を勝ち取ったものの、昨季はクレイ・トンプソンがケガのため全休。ステフィン・カリーもケガに苦しみ、5試合のみの出場に終わり、ドレイモンド・グリーンも複数個所をケガしたことで不完全燃焼に。
今季はこの3本柱を中心に覇権争いへ返り咲くべく、ウォリアーズは着々と態勢を整えているのだが、現有戦力はカリー(32歳)がチーム最年長で、トンプソンとグリーン(共に30歳)が続き、それ以外は全員30歳未満。優勝経験者はこの3人とケボン・ルーニーしかおらず、プレーオフ経験者もここまで挙げた4選手とアンドリュー・ウィギンズ(5試合)のみ。
そのため、長丁場のシーズンを戦い抜き、プレーオフで優勝争いへと加わるためには経験が不足しているのは明らか。ウォリアーズがウェスタン・カンファレンスを制してきた間、このチームにはアンドレ・イグダーラ(現マイアミ・ヒート)やショーン・リビングストン(元ウォリアーズほか)、デイビッド・ウェスト(元ニューオーリンズ・ホーネッツほか)、リアンドロ・バルボサ(元フェニックス・サンズほか)といったベテラン陣がベンチからチームを支えていたことを考慮すると、今のチームに必要なのはベテラン陣と言っていい。
「(我々には)まだベテランが必要だ。このチームの3人のコア(カリー、トンプソン、グリーン)はそれぞれベテランにならなければならない。だが我々は何人かの年上の声を必要としている。それこそ、我々がフリーエージェンシーで加えようとしていることだ」。
マイヤーズGMはそう語り、今季開幕までにベテランを複数ロースターに加えるプランであることを話していた。
現時点でウォリアーズが今年のFA戦線でターゲットとしていると報じられているのは、ジェレミー・リン(CBA/制限なし)、ポール・ミルサップ(デンバー・ナゲッツ/制限なし)、ドワイト・ハワード(ロサンゼルス・レイカーズ/制限なし)。いずれもNBAキャリア9年以上を持ち、リンは19年にトロント・ラプターズで、ハワードは今年レイカーズで優勝を経験している点も大きい。
マイヤーズGMはカリー、トンプソン、グリーンについて「私は彼らのことを信じている。彼らは(優勝できることを)証明してきた。それは未知のことではない。だから私は彼らが再び優勝へと導いてくれると信じている。バスケットボールファンとして、とても楽しみにしているよ」と大きな信頼を寄せている。
はたして、ウォリアーズはドラフトで即戦力を加えるのか。あるいはトレードの駒としてオールスター級の選手をロースターに加えるのか。そしてその後のFA戦線でどんなベテラン選手を獲得するのか。今後の動向に注目していきたいところだ。
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