レブロン・ジェームズが無観客試合について胸中を打ち明ける「ファンも試合の一部なんだ」

今季でキャリア18シーズン目に突入するレブロン[写真]=Getty Images

ファンのいない会場での試合に苦悩するレブロン

 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で、昨シーズンの途中からはオーランドに隔離環境となる“バブル”を設けてシーズン第二幕が開催。その際にファンはバーチャルで試合を観戦することになり、感染リスクを避けるために従来のような会場に足を運ぶ形式は取られなかった。

 現在各球団は新シーズンに向けてトレーニングキャンプを行っており、昨季のバブルのような隔離環境は設けられない。しかし各球団は会場での観客動員数の制限をしたり、あるいは完全に無観客試合を予定するなど感染対策に講じている。そのなかでもロサンゼルス・レイカーズは、2020-21シーズンのステープルズ・センターで行われるホームゲームを無観客試合で行うことを発表している。

「決して心地よいものなんかじゃない。これまでのような慣れ親しんだことでもなければ、これから慣れていけるものでもない」と、今季の無観客試合について苦悩を示すのはレイカーズのスーパースター、レブロン・ジェームズだ。『USA TODAY』が報じている。これまで彼は、ファンのためにプレーすることを最優先事項とし、試合に出場できるならコートに立ち、見に来てくれた観客のために全力で戦うことの重要性を説いていた。ファンを愛してやまない彼にとっては、極めてつらい事実だろう。

「スポーツをプレーし始めた時から、ファンはそこにいたんだ。すべての一部であるし、彼らは試合の一部なんだ」とも語ったレブロン。今季でキャリア18年目、年齢も今月の誕生日で36歳と刻一刻と現役生活のタイムリミットが迫ってきていることも否めない。リーグや球団の関係者らの尽力によってシーズンが行われることを決して忘れずにおきつつも、またレブロンが願うファンの前でプレーする日常が戻ってくることを願うばかりだ。

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