今年のオフシーズンに制限なしフリーエージェント(FA)となったトリスタン・トンプソンは、昨季まで9シーズン在籍したクリーブランド・キャバリアーズを離れ、ボストン・セルティックスへと加入した。
ジェイソン・テイタムにジェイレン・ブラウン、ケンバ・ウォーカー、マーカス・スマートといった魅力的なコアメンバーを擁する名門は、ここ4シーズンのうち3度もカンファレンス・ファイナルまで勝ち進んでおり、今季もイースタン・カンファレンス屈指の戦力を有している。
206センチ115キロと屈強な体格を持ち、ペイントエリアを主戦場とする29歳のベテランビッグマンは、新天地でリバウンドやディフェンスといった裏方的な役割を黙々とこなし、リーダーシップを発揮することが求められている。
「このチームにはいいガードがたくさんいる。オフェンス面で彼らはものすごく魅力的だね。だから俺にとっては仕事が本当にシンプルなんだ。いいスクリーンをセットして、リムへと向かうことだからね。俺とガード陣はピック&ロールというシンプルなことをしていくだろう。あとはリム付近でハードに動き回り、チームメートまたは自分に機会を作り出すこと。最高のガード陣がいるんだから、このチームは俺にとって理想的なんだ」。
今月半ばにメディアの前でそう語ったトンプソン。セルティックスのバックコートにはケンバやブラウン、スマートのほかにもジェフ・ティーグ、ジャボンテ・グリーン、ペイトン・プリチャード、アーロン・ネスミス、さらには昨季のGリーグ新人王トレモント・ウォーターズがいる。ケンバは左膝の手術を受けたことで開幕に出遅れるものの、ティーグ、プリチャード、ウォーターズが穴を埋めることが期待されている。
Tristan Thompson fully participated in his first practice today, and he’s looking to elevate our team with his energy and competitiveness pic.twitter.com/jWSrqhUXJ3
— Boston Celtics (@celtics) December 19, 2020
トンプソンは右ハムストリングの張りにより、プレシーズンゲームを全休していたものの、12月20日(現地時間19日、日付は以下同)と22日のチーム練習にはフル参加しており、24日に行なわれるミルウォーキー・バックスとのレギュラーシーズン開幕戦におけるインジュリーリポートにもリストアップされていなかったことから、バックス戦でセルティックスデビューを飾ることが濃厚。
テイタムやブラウンといったオールスター級の選手たちを、トンプソンが縁の下の力持ちとなって支えていくことができれば、セルティックスは相手にとってますます厄介なチームとなるに違いない。