約1年半ぶりの公式戦を終えたKD「何かを証明しなきゃいけないとは思っていない」

古巣ウォリアーズとの開幕戦で22得点をマークしたデュラント[写真]=Getty Images

ネッツが最大38点差をつける猛攻でウォリアーズをねじ伏せる

 NBAの2020-21シーズン開幕初日となった12月23日(現地時間22日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツは125-99でゴールデンステイト・ウォリアーズに快勝を収めた。

「俺は何か大きなことを証明してやろうとはしなかった。8歳の頃からプレーしてきたことを自覚したからね。だから俺はそのことを取り戻そうとしただけ」。

 2019年のNBAファイナルでアキレス腱を断裂後、約1年半ぶりの公式戦となったKDことケビン・デュラント(ネッツ)は試合後にそう振り返り、約25分の出場で22得点5リバウンド3アシスト3スティールをマークして勝利に貢献。

 試合は先取点こそウォリアーズのステフィン・カリーがフリースロー2本で記録するも、ネッツはカイリー・アービング、デュラントのショットが次々と決まり、ジョー・ハリスの3ポイントも決まって一気にまくしたてる。

 ウォリアーズもケリー・ウーブレイJr.がデュラント越しに豪快なプットバックダンクをたたき込み、ベンチスタートのケント・ベイズモアが奮戦するなど対応するも、ネッツはシックスマンのキャリス・ラバートがスコアラーと化し、最大38点差をつける猛攻でねじ伏せた。

 ネッツではデュラントのほか、カイリーがゲームハイの26得点に4リバウンド4アシスト、ラバートが20得点9リバウンド5アシスト2スティール、ハリスが10得点7リバウンド、ディアンドレ・ジョーダンが11リバウンドと続いた。

 昨季プレーオフに出場したメンバーに、デュラントとカイリーが加わったネッツは、スティーブ・ナッシュ新HC(ヘッドコーチ)の下でさらなる高みを見据えている。

「俺たちのゴールは今年、(昨年よりも)ものすごく高くなっていると思う。(今夜のように)コートへ出ていって支配し、それをコンスタントにやっていきたいね」とカイリー。

 そしてデュラントは「俺たちはすごいスタートを切ることができたと思う。だからこれから先もこの調子で行きたいね。俺はコートに出て“W(勝利)”を手にすることを楽しみにしていた。仕事を終えることができてうれしいよ」と語り、「俺は皆に何かを見せてやろうとは思っていない。コートへ出て、バスケットボールをするだけ。つまり、何かを証明しなきゃいけないとは思っていないということ。でもコーチが俺をフロアに入れたら、何であろうとやってやりたかったのさ」と初戦を振り返った。

 一方のウォリアーズは右足を痛めたドレイモンド・グリーンが欠場。カリーが20得点10アシスト、新人ビッグマンのジェームズ・ワイズマンが19得点6リバウンド2スティール、アンドリュー・ウィギンズが13得点、マーキーズ・クリスが9得点8リバウンドを残すも、苦しいスタートとなったことは言うまでもない。

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