苦しい現実に目をそむくことなく、前を見据えるカーHC
今季開幕前、オフシーズンにクレイ・トンプソンがアキレス腱断裂という重症を負った中、トレードでケリー・ウーブレイJr.を獲得し、ドラフト全体2位でジェームズ・ワイズマンを指名したゴールデンステイト・ウォリアーズ。ウイングの補強と有望なビッグマンの入団は少なからずチームにとって明るいニュースだったが、ブルックリン・ネッツとの開幕戦では99ー125と大敗を喫した。
この日、ウォリアーズは主力のドレイモンド・グリーンが右足を痛めたことで欠場しており、対するネッツはアキレス腱断を負っていたケビン・デュラント、肩の故障を抱えていたカイリー・アービングが復帰し、それぞれ22得点と26得点と活躍。戦力に差があったとは言え、ウォリアーズはフィールドゴールが37.4パーセント、3ポイントシュートも30.3パーセントと低調に終わった。
『San Francisco Chronicle』によれば、この開幕戦についてウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が言及した。「この結果と奮闘に失望している。だが今季に掲げているものが変わることはない」とコメント。また対戦したネッツに対して「彼らは素晴らしいグループ」と評しつつ、「今のところ我々は優れたチームからは程遠い」と、ウォリアーズの現状について語った。
「さらに練習を積み重ねる必要がある。しかし私はこのチームから非常に前向きさを感じているよ」と、決して悲観的にはならないカーHC。今のウォリアーズはベストメンバーではなく、今後も主力選手のケガに苦しむ可能性もある。しかし再びプレーオフの舞台に戻り、そして優勝するためにも、厳しい幕開けとなった今シーズンを戦い抜く必要はあるだろう。