指揮官が「最高のテスト」と評したクリスマスゲームをクリアして開幕2連勝
12月23日(現地時間22日、日付は以下同)に行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズとの開幕戦に125-99で快勝したブルックリン・ネッツは、26日のクリスマスゲームでイースタン・カンファレンス屈指の強豪ボストン・セルティックス戦に挑んだ。
前日のチーム練習後、スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)は「(セルティックス戦は)大きなテストになると期待している。我々は相手チームを打ち負かすため、全てを注ぎ込まなければならないだろう。セルティックスは(24日のミルウォーキー・バックス戦で)大きな勝利を手にした。我々はイースタン・カンファレンスを制する有力候補の1つに立ち向かうことになる。最高のテストになるさ。選手たちはきっと準備できているはずだよ」と話していたのだが、結果は123-95で快勝。
ネッツに移籍後、レギュラーシーズンとして初のボストン凱旋となったカイリー・アービングがゲームハイの37得点に6リバウンド8アシスト、第3クォーターに16得点の集中砲火を見せたケビン・デュラントが29得点の大活躍。両選手はマークマンがいようとお構いなしにキャッチ&シュートやプルアップジャンパー、レイアップを次々と放り込み、点を積み重ねていく。さらにキャリス・ラバートが10得点、ジョー・ハリスとジャレット・アレンがそれぞれ9得点と続き、開幕2連勝とした。
堅守を誇るセルティックスを相手に、ネッツは後半に72-41の猛攻でまくしたてた。試合を通してフィールドゴール成功率53.9パーセント(41/76)、3ポイント成功率51.7パーセント(15/29)とこの試合でも抜群のショット成功率をマーク。
一昨季まで2シーズン所属した古巣との対決についてモチベーションが高まったかと聞かれて「別に何も」と切り返したカイリーだが、同じアトランティック・ディビジョンということもあり、「これからもあのチームのことは見ていくことになるだろう」と続けた。
レギュラーシーズンは残り70試合だが、カイリーはすでにプレーオフを考慮してこんな言葉を口にしていた。
「俺たちはこれから70試合以上を戦わなきゃいけない。だからこそ、今この時をうまく活用しなきゃいけない。異なるチームから違った面を見ていく。プレーオフではチャレンジすることになるだろうからね」。
一方、敗れたセルティックスではジェイレン・ブラウンが27得点8リバウンド、ジェイソン・テイタムが20得点8リバウンド、マーカス・スマートが13得点6アシストを残すも、チーム全体でフィールドゴール成功率37.8パーセント(37/98)、3ポイント成功率29.6パーセント(8/27)とショットが不発。
新生ネッツとの初対決を終えたブラッド・スティーブンズHCは「相手はものすごく有能なチーム。(ブルックリンは)NBAで最も層の厚いチームであり、ベストチームという話題にも入ってくると思うね」と舌を巻いた。
リーグ屈指のディフェンダーとして君臨するスマートも「あのチームには現時点において最高級の選手が2人もいる。それに何人かすばらしい選手たちもいるんだ。だから(ネッツの強さについて)驚くことはない。俺たちがもっといいプレーをしなければならないということ。自分たちの能力を最大限に発揮して遂行する必要がある。(ネッツに勝利するためには)完璧に近いプレーをしいられる。あのチームにはリスペクトしなきゃいけないね」とコメントを残した。
レギュラーシーズン中の直接対決はこの試合のみだが、プレーオフ進出が確実視されている両チームだけに、イーストの覇権争いをするべく、7ゲームシリーズで激突する可能性があるため、今後も同じディビジョン同士として比較されることになりそうだ。