「私のメッセージはいつだって同じだ。そういう話を聞いたりはしない」
サクラメント・キングスは今季、開幕6試合を終えて3勝3敗と、まずまずのスタートを切った。
チームはディアロン・フォックスの平均21.0得点を筆頭に、計6選手が平均2ケタ得点を残しており、若手とベテランがブレンドされたロースターでプレーオフ進出を目指して戦っている。
だがヒューストン・ロケッツとのアウェー2連戦で連敗を喫すると、指揮官を務めるルーク・ウォルトンHC(ヘッドコーチ)の起用法に対して不満を口に出す者が出てきた。
それは選手でもメディアでもなく、選手の父親だった。先発パワーフォワードを務めるマービン・バグリー3世の父親は、ツイッターで「サクラメント・キングスよ。お願いだからマービン・バグリー3世をとっととトレードしてくれ」と息子のトレードを要求。この人物はバグリー3世のルーキーシーズンに指揮官を務めていたデイブ・イェーガー前HC(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズAC)の起用法に対して不快感を示していた。
『The Athletic』のジェイソン・ジョーンズ記者は、このツイートに対してウォルトンHCがこのように切り返していたと報じている。
「私のメッセージはいつだって同じだ。そういう話を聞いたりはしない。我々は一緒にいる。良かろうが悪かろうが、人々がなんと言ってこようが、我々は自分たちにできること全てをやらなければいけないし、自分たちがやることに対して影響を及ぼしたくないということ」。
キングスで平均30分以上のプレータイムを記録しているのはバディ・ヒールド、ハリソン・バーンズ、フォックスのみ。続いて平均20分以上の出場時間を残している4選手のうちの1人にバグリー3世は入っており、チームの中で主力を務めている選手の1人なのは間違いない。
だが試合終了をベンチで見守っていた息子の起用法に、バグリー3世の父親は不満を抱いていたのだろう。これでキングスが開幕6連敗、あるいは大きく負け越しているのであれば状況打破のための改善策の1つに挙がるだろうが、チームとして勝利を収めるべくローテーションを構築しようとしていることから、さすがにこのツイートはチーム側に届くことはないだろう。
バグリー3世としては複雑な心境かもしれないが、チームの主力としてさらなる奮起を期待したいところだ。