新型コロナウイルスの感染拡大が収束していない中で迎えた2020-21シーズン。NBAは1月16日(現地時間15日、日付は以下同)に開催予定だった8試合のうち、3試合の延期を発表。
これは検査結果で陽性反応が出た選手だけでなく、濃厚接触者と判断された選手たちがリーグ規定の安全衛生プロトコルのため欠場を余儀なくされ、出場可能な選手数(8人)をそろえることができずに延期となるケースが続いている。
ワシントン・ウィザーズはこの日、9選手が安全衛生プロトコルにあり、そのうち6選手が検査結果で陽性だったことを発表。そのため、14日のユタ・ジャズ戦、16日のデトロイト・ピストンズ戦に続き、18、19日のクリーブランド・キャバリアーズ戦も延期となった。
NBAは今季、試合に出場できるアクティブ・ロースターを13人から15人へと増やしたものの、ここまで延期せざるをえない状況になっていることから、NBPA(NBA選手会)と話し合いをし、2ウェイ契約の枠を2人から3人へと増やそうとしていると16日に『ESPN』が報道。
本来、2ウェイ契約は各チーム2人までなのだが、試合に出場可能な選手を確保すべく、その枠を3人にする方向で動いているという。今季2ウェイ契約を結んでいる選手たちは、レギュラーシーズン72試合のうち50試合まで出場できる。
とはいえ、今季はトロント・ラプターズがホームをフロリダ州タンパにしているとはいえ、各チームが全米を移動して試合をこなしている。そのため、選手たちだけでなくコーチ陣やスタッフも新型コロナウイルスに感染してしまう恐れがあり、試合だけでなく練習や移動の際にも感染するリスクがつきまとっているため、ロースター枠を増やしても解決策にならないかもしれない。
はたして、今後NBAがどのような決断を下していくのか。引き続き、注目していきたい。