キャリア3年以上を誇るビッグマン2人を補強し、日本時間25日のスパーズ戦へ
1月24日(現地時間23日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズはアレックス・レン、ジョーダン・ベルと契約を結んだことを発表した。現地メディアによると、レンとは1年契約、ベルとは10日間契約になるという。
選手のケガによる離脱と、新型コロナウイルスの安全衛生プロトコルによって、6戦連続で試合が延期となっているウィザーズは、25日にアウェーでサンアントニオ・スパーズ戦を控えており、約2週間ぶりの試合に向けて練習をこなしている。
現在、ロースターでは八村塁、ダービス・ベルターンス、イシュ・スミス、デニ・アブディヤ、トロイ・ブラウンJr.、モリッツ・ヴァグナーが同プロトコルによって出場できず、トーマス・ブライアントがケガのため戦線離脱しており、ラッセル・ウェストブルックとハウル・ネトの出場が微妙という状況。
そのため、センターは事実上ロビン・ロペスしかいなかったため、ウィザーズはレンとベルを補強し、ビッグマンの頭数をそろえたことになる。
レンは24日に行なわれた入団会見で「トロント・ラプターズにカットされた後、2、3チームから連絡がきた。ワシントンには(デイビッド)アドキンス、ライアン・リッチマンというコーチがいる。2人とはメリーランド大学で一緒だったから、簡単な決断だったよ」とウィザーズ入りの理由を明かした。
そして「この先を含めて、(このチームでは)たくさんの機会を得るからね。それにラスとブラッドリーとプレーする機会がある。オールスター2人とシーズンを巻き返すチャンスさ。なんとかプレーオフに進めるように頑張りたい」とコメント。
一方のベルは2018年にゴールデンステイト・ウォリアーズでNBA優勝を経験した26歳。昨季はミネソタ・ティンバーウルブズで開幕を迎えるも、20年2月6日のトレードでヒューストン・ロケッツ、翌7日のトレードでメンフィス・グリズリーズへ移籍後にウェイブ。
その後クリーブランド・キャバリアーズと契約するも、昨年11月にロサンゼルス・レイカーズへトレード後にまたもやウェイブ。12月19日にウィザーズとエキジビット10契約を結ぶも、翌20日にウェイブされていた。
そのため、「ずっと2020年みたいだ。山あり谷ありで、ずっとクレイジーだった。約1年前、Gリーグ(キャピタルシティ・ゴーゴー)でプレーするために(ワシントンD.C.へ)来たんだけど、1日練習をしたら急きょシーズンが中止になったんだ」と語る。
203センチ97キロの体格を誇るビッグマンは新天地における役割について「このチームにはブラッド、ラスがいて、スコアラーがそろっているから、僕の役割はディフェンス。これまでのキャリアで積み上げてきたものを発揮したいね。僕は1番(ポイントガード)から5番(センター)まで守れると思っている。僕はスイッチが効果的にできる。それにショットブロッカー、リムプロテクターとしてもチームに貢献したい」と意気込んでいる。
ウィザーズは現在、イースタン・カンファレンス14位の3勝8敗。プレーオフ出場圏内へと巻き返すべく、まずはその初陣となるスパーズ戦で勝利をつかみたいところだ。