2月9日(現地時間8日、日付は以下同)にオフィシャルとなったトレードで、ニューヨーク・ニックスはデニス・スミスJr.と2021年のドラフト2巡目指名権を放出し、デトロイト・ピストンズからデリック・ローズを獲得。
10日に行なわれるアウェーのマイアミ・ヒート戦に向けて、ニックスに合流したローズは、9日の夜にルーキーのイマニュエル・クイックリー、オビ・トッピンとディナーを共にしたという。
「彼が僕とオビと一緒に座って、僕らを助けるためにここへ来たと言ってくれた。彼は僕らの成長を手助けするとね。昨夜は彼と話す機会が与えられてうれしかったよ」。
今季控えポイントガードとしてプレーするクイックリーは10日に『The New York Post』へそう明かし、32歳の元MVPについてこう続けていた。
「経験豊富な人から学べるのは、いつだっていい機会さ。彼はゲームについて深く知っている。そんな人から知恵を借りることができるんだから、ベストな先生ってやつさ。僕はすごく楽しみにしているんだ」。
9日終了時点で、ニックスはイースタン・カンファレンス9位の11勝14敗。トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)を指揮官に招へいした今季、ニックスは8年ぶりのプレーオフ進出を目指しており、ローズにはベテランとして若手をサポートし、成長を促すメンター(助言者)としての役割も期待されている。
ニックスの大黒柱は、今季ここまでいずれもチームトップとなる平均36.8分22.7得点11.0リバウンド6.0アシストを記録中のジュリアス・ランドル。クイックリーはエルフリッド・ペイトンの控えとして平均12.0得点2.7アシスト、トッピンは控えビッグマンとして平均4.6得点2.6リバウンドを残している。
オフェンスの起点あるいはスコアラーとしてプレーできるローズが加わったことは、ニックスにとって戦力アップになることが期待できる。そしてクイックリーやトッピンに自信を植え付けて成長へと導くこととなれば、プレーオフ返り咲きに向けて彼らが起爆剤となれるのではないだろうか。