2024.09.15
NBAは2月3日付で、今シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤー(ROY)の行方を占う「Kia Rookie Ladder」を更新。2020-21シーズンの開幕から6週間を終えた今、期待のルーキーたちはどのような評価を受けているのだろうか。(※スタッツは評価に反映された2月1日までのものを使用)
堂々の第1位は、下馬評以上のインパクトを残すラメロ・ボール(シャーロット・ホーネッツ)。1月終了時点のスタッツは、1試合平均12.2得点、5.9リバウンド、6.1アシスト。開幕当初は1試合15分程度の出場時間だったが、ヘッドコーチを務めるジェームズ・ボーレゴからの信頼は日に日に増していき、1月最後の2ゲームでは30分以上コートに立ち、チームの連勝に貢献した。特に、1月31日(現地時間30日)に開催されたミルウォーキー・バックス戦ではシュート成功率80パーセントを記録し、27得点、5リバウンド、9アシスト、3スティールの大爆発。優勝候補のミルウォーキー・バックス相手に番狂わせを演じた。
ラメロがイースタンカンファレンスにおける12月と1月のルーキー・オブ・ザ・マンスに選出されたことについて、異論を唱える者はいない。出場時間を36分と仮定して算出する“Per 36 Minutes”のデータで、ラメロは17.4得点、8.3リバウンド、8.7アシストをマークしており、これはベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)の過去2年の平均スタッツである16.7得点、8.4リバウンド、7.8アシストをわずかながらに凌駕。不作と言われた今シーズンのルーキーのなかでもしっかりと数字で結果を残している。
ハリバートンは元々、FIBA U19ワールドカップでアメリカ代表のエースポイントガードを任されていた逸材で、大会ベスト5にも名を連ねていた実力派。ドラフト以前、上位指名を所有していたゴールデンステイト・ウォリアーズも頭を悩ませるほどのバスケットIQはNBAでも通用することを証明しており、ここまで1試合平均10.7得点、3.8リバウンド、5.4アシストのスタッツを残している。
また、平均出場時間28.8分は、アイザック・オコロ(クリーブランド・キャバリアーズ)に次いでルーキー第2位。さらに、アシストの回数をターンオーバーの回数で割った“Assist to Turnover Ratio (A/TO)”の項目でも、ハリバートンはリーグ上位に名を連ねている。同選手の3.38というスタッツは、クリス・ポール(フェニックス・サンズ)の3.30を上回り、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)が2.40、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が1.79であることを踏まえると、ハリバートンがいかに味方に正確なパスを供給しているかがお分かりいただけるのではないだろうか(ちなみに本稿執筆時点では3.60まで上昇)。
1月終了時点のスタッツは、1試合平均21.0分出場で12.2得点、6.1リバウンド。また、1月28日(現地時間27日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦では25得点のキャリアハイをマークし、次第にNBAのリズムに身体が馴染んできた様子が伺えた。現在、ワイズマンは左手首の負傷で戦線を離脱しており、高さに欠けるウォリアーズは1日でも早く同選手のロスター復帰を待ち望んでいることだろう。
果たして、今シーズンのROYを手にするのはどの選手になるのだろうか。今後も“新入生”たちのパフォーマンスが見逃せない。
文=Meiji
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