ウルブズの大黒柱タウンズ「僕はこのチームでレガシーを構築していきたい」

「僕はウルブズで勝ちたいんだ」と語ったタウンズ[写真]=Getty Images

新たな指揮官クリス・フィンチは就任会見で3つのキーワードを挙げる

 2月22日(現地時間21日、日付は以下同)に行なわれたニューヨーク・ニックス戦に99-103で敗戦後、ミネソタ・ティンバーウルブズはライアン・サウンダース前HC(ヘッドコーチ)を解任。

 するとウルブズは豊富なアシスタントコーチ(AC)経験を持ち、今季はラプターズでACを務めていたクリス・フィンチを新たな指揮官へ抜擢するという異例の動きを見せた。

 23日終了時点で、ウルブズはリーグワーストの7勝24敗。ここ9戦で8敗を喫しており、新たなかじ取り役としてフィンチをチームに迎え入れることとなった。

 NBAチームだけでなく、これまでイングランドやドイツ、ベルギーでコーチングしてきた実績を持つフィンチは、23日に行なわれた就任会見で「私は勝利数と敗戦数でジャッジされたい。勝利することが重要であり、このチームが一丸となって勝利を積み重ねていけたらいいと思っている。それに若い選手たちが成長していくところが見たいし、アイデンティティを築き上げたい。この3つを達成できたらホームランだ。そのうち2つでも達成すれば、この球団にとってすばらしいステップになると思う」と語った。

 ウルブズにはオールスター選出経験を持つビッグマンのカール・アンソニー・タウンズ、ガードのディアンジェロ・ラッセルをはじめ、マリーク・ビーズリーや昨年のドラフト全体1位指名のアンソニー・エドワーズ、ベテラン司令塔のリッキー・ルビオといった選手たちがいる。

 なかでもタウンズはリーグ有数の若手センターであり、ウルブズの大黒柱として最重要選手と言っていい存在。先日、タウンズは黒星先行が続く中でこう話していたと『Star Tribune』が報じている。

「レガシーを構築していきたいなら、勝たなきゃいけない。僕はここで自分のレガシーを築き上げていきたい。そう、僕はウルブズで勝ちたいんだ。このチームで何かを作り上げるために、僕はできる限り全てのことをこなしていく」。

 フィンチ新HCは、すでにタウンズと話したことを明かしており、ウルブズのオフェンスにおける最も重要な選手として、タウンズを起用していくことを約束したという。

 今季のタウンズは新型コロナウイルスに感染するなど多くの試合で欠場を余儀なくされたものの、出場した11試合でチームトップの平均22.0得点11.2リバウンド2.0ブロックに3.5アシストを残している。

 現在、ウルブズはラッセルとジャレット・カルバーが戦線離脱しているものの、タウンズを中心とした布陣で24日に行なわれるミルウォーキー・バックス戦でどんな戦いを見せるのか。新体制で挑むウルブズの今季第2章に注目していきたい。

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