大型補強を断行して今季を迎えるも、ケガ人続出もあって勝ち星が伸びず
3月2日(現地時間1日、日付は以下同)。アトランタ・ホークスがロイド・ピアースHC(ヘッドコーチ)を解任した。
メンフィス・グリズリーズで選手育成コーチ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズでアシスタントコーチ(AC)として4シーズン過ごしたピアースは、2018-19シーズンからホークスの指揮官へ就任。
トレイ・ヤング、ジョン・コリンズという両輪を中心に、過去2シーズンはいずれもプレーオフを逃したものの、昨季のオールスター後は5勝6敗と、勝率5割近い戦績を残していた。
ダニーロ・ガリナーリやラジョン・ロンド、ボグダン・ボグダノビッチ、クリス・ダンらを獲得し、クリント・カペラもケガを完治させて迎えた今季、チームは4年ぶりのプレーオフ出場を目標に掲げていたものの、1日終了時点でイースタン・カンファレンス11位の14勝20敗。ここ11戦で3勝8敗を喫していた。
ここまでヤングが平均26.5得点9.5アシスト、コリンズが平均18.1得点7.6リバウンド、カペラが平均14.9得点14.1リバウンド2.3ブロックと活躍しているのだが、主力のケガに泣かされている。
ダンは今季出場できておらず、ボグダノビッチは9試合のみ、チーム3位の平均17.2得点を記録しているディアンドレ・ハンターも18試合のみの出場と、戦力がそろわない中で苦戦をしいられていた。
ホークスでバスケットボール運営部門代表を務めるトラビス・シュレンクは「我々はロイドがホークスという組織だけでなく、アトランタという街へ残してきた功績に感謝したいと思います」とリリースの中で話しており、暫定HCとしてネイト・マクミランACを起用することを明言。
「私たちはこのチームに高い期待を抱いています。今回の変更が、シーズン後半戦の好戦績へとつながると信じています」とシュレンクは述べていた。
今季からホークスのコーチングスタッフに加わったマクミランは、昨季までの4シーズンをインディアナ・ペイサーズでHCを務めたほか、これまでシアトル・スーパーソニックス、ポートランド・トレイルブレイザーズで指揮官を経験しており、レギュラーシーズン通算1249試合で661勝588敗(勝率52.9パーセント)、プレーオフ通算53試合で17勝36敗(勝率32.1パーセント)を残している。
プレーオフ出場をかけて行なわれるプレーイン・トーナメント出場圏内となるイースト10位までは2.0ゲーム差と、まだまだここから挽回できる位置にいるだけに、ホークスが今後どこまで巻き返すことができるのか、注目していきたいところだ。