「どうすればこのチームの勝利を助けることができるか。僕が考えているのはそれだけさ」
3月3日(現地時間2日、日付は以下同)。アトランタ・ホークスは前日にロイド・ピアース前HC(ヘッドコーチ)を解任し、アシスタントコーチのネイト・マクミランが暫定HCとなってから初の試合を迎えた。
相手は昨季イースタン・カンファレンスを制してNBAファイナルへ進出したマイアミ・ヒート。1日の試合では99-109で敗れていた相手だったが、第4クォーターにトレイ・ヤングが13得点を奪う活躍で31-14と圧倒し、最終スコア94-80で勝利を飾った。
この日ホークスは23本ものターンオーバーを犯してしまったものの、連敗を2でストップし、マクミラン暫定HCの下で上々のスタートを切ったと言っていいだろう。
翌4日にシーズン前半戦のラストゲームとなるオーランド・マジック戦が控える中、この試合で16得点5アシストをマークしたケビン・ハーターは「酷いゲームだった。でも(相手に)80得点与えて多くのゲームに勝てるならいいものさ。この24時間で見事な挽回ができた。明日のオーランド戦で、シーズン前半戦をいい形で終えなきゃいけない」と語っている。
ホークスはヒート戦でハーターのほか、ヤングが18得点10アシスト、ジョン・コリンズが17得点7リバウンド、トニー・スネルが11得点、クリント・カペラが10得点17リバウンドと続いた。
バスケットボール運営部門代表を務めるトラビス・シュレンクは、ピアース前HCの解任ならびにマクミランの暫定HC起用について、この組織が今シーズンの目標を達成するために“新たな声”が必要だったと2日に話していた。
ホークスでエースを務めるヤングは「決して諦めたりはしない、僕は毎日ここへ来て、このチームの勝利を助けるべく様々な方法を模索しようとしている。外野の声は気にしていないし、人々がこのチームについて起こり得ることをどう考えようと、そこにはフォーカスなんてしていない。どうすればこのチームの勝利を助けることができるか。僕が考えているのはそれだけさ」とコメント。
これから巻き返しを図りたいホークスにとって朗報なのは、ヒート戦でボグダン・ボグダノビッチが戦列復帰したこと。右膝の剥離骨折により、25試合を欠場していたコンボガードは、15分55秒の出場で5得点2リバウンド4アシストとまずまずの数字を残して勝利に貢献。
3日終了時点でホークスはイースタン・カンファレンス11位の15勝20敗。プレーオフ進出をかけたプレーイン・トーナメントの出場圏内となるイースト10位まで1.0ゲーム差まで迫っており、ここから白星を重ねてプレーオフ出場圏内まで順位を上げていけるか注目していきたい。