NBAで初スタメンを飾った渡邊雄太…「良さは出せていなかった」と悔しさをあらわに

渡邊は自身初となるスタメンを飾ったが、「良くはなかった」とコメント(写真は2月5日)[写真]=Getty Images

 トロント・ラプターズに所属する渡邊雄太が3月4日(現地時間3日)のデトロイト・ピストンズ戦で自身初となるスタメン出場を果たしたが、約10分間の出場で無得点に終わった。

 渡邊は試合後の会見に出席。「(今日のパフォーマンスは)良くはなかった。大きなミスがあったわけではないが、全体的にエナジーの部分が無かったし、自分の良さは出せていなかった」と話し、悔しさをあらわにした。スタメンで出場することは試合前のシュート練習時に知らされたそうで、「昨日の夜の練習の段階でカイル(ラウリー)やノーマン(パウエル)らと同じチームでやっていたので、もしかしたらと思っていた」という。「まずはいつも通り自分がやらなければいけないことを最優先した。ベンチだろうがスターターだろうがやることは変わらないので、まずはディフェンスリバウンドのところをしっかりやろうと思った」。

 ディフェンス面での貢献を買われ、スターターに抜擢された渡邊。1試合平均23.4得点を記録しているジェレミー・グラントとのマッチアップを想定していたというが、同選手はケガのため欠場。ルーキーのサディック・ベイをマンマークすることになったが、「(ベイは)いいシューターだと思うし、彼のシュートを簡単に打たせないことがチームのルールだったので。僕がついている間は簡単にはやらせなかったと思う」と自己評価した。

 渡邊は現在2way契約を結んでいる。NBAとNBA選手会は2way選手の50試合までという出場制限の撤廃に向けて話し合いを行っているとの報道があったが、渡邊は「影響がないわけではないが、気持ち的に大きな変化はない。その理由は、仮に50試合のルールのままだったとして、その後帳尻合わせの契約をしたとしても意味がないと思っている」とキッパリ。「このまま活躍すれば来シーズン本契約をもらえる。そのルールがあろうがなかろうが、活躍すれば先につながる」と自信をのぞかせた。

 5日のボストン・セルティックス戦でシーズン前半戦が終了するが、自身のこれまでの出来については「いいアピールができた試合はあったし、それがプレータイムにつながった試合もあった。決して悪くはない前半戦だった」と評したうえで、「いい試合と悪い試合の波を減らしていかないといけないと思っている」と改善点を話した。

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