ボッシュを抜いてラプターズ史上2位のスコアラーとなったカイル・ラウリー「光栄だ」

ラウリーはラプターズ最古参のリーダー[写真]=Getty Images

相次ぐトレードのウワサに「これだけは言わせてくれ。僕はトロント・ラプターとして引退する」と語ったラプターズのリーダー

 3月12日(現地時間11日、日付は以下同)。トロント・ラプターズはシーズン後半戦の初戦としてアトランタ・ホークスと対戦。第4クォーター残り6分13秒で15点リードを手にしていたものの、最後はトニー・スネルの3ポイントブザービーターを浴び、120-121で惜敗。

 3連敗を喫したラプターズは、イースタン・カンファレンス8位タイの17勝20敗。依然として厳しいプレーオフ出場争いを繰り広げているのだが、ホークス戦でカイル・ラウリーが17得点に6リバウンド12アシストを記録したことで、クリス・ボッシュ(元ラプターズほか/1万275得点)を抜き、フランチャイズ史上2位となる1万288得点へと浮上した。

 ラプターズ在籍9シーズン目のラウリーは、オールスターに6度選ばれたほか、2019年にはフランチャイズ史上初優勝にも大きく貢献。すでにアシスト(4155本)やスティール(862本)、3ポイントの試投数(3914本)と成功数(1473本)、トリプルダブル(16回)など複数の部門でチーム史上最多記録を保持しているラウリーだが、ボッシュの記録を上回ったことは本人にとってもうれしかったようだ。

「ホールオブフェイム(殿堂入り)の最終候補に入ったクリス・ボッシュを超えたんだ。彼がこのフランチャイズでどれだけのことをやってきたかを考えると感謝している。だから彼の記録を抜くことができて光栄だね。それは僕が狙っていたことじゃなかった。だから信じられないよ」。

 ラウリーはボッシュ超えについて地元メディア『TSN Sports』でラプターズの番記者を務めるジョシュ・ローウェンバーグへそう語っていた。

 3月26日のデッドラインが近づくにつれて、今季終了後に制限なしフリーエージェントとなるラウリーに関するトレードのウワサがいくつも流れたが、11日のチーム練習後の会見で「これだけは言わせてくれ。僕はトロント・ラプターとして引退する」と発言。

 ラウリーはオールスター選手へと成長させてくれたラプターズの一員として骨を埋める覚悟であることを話していた。プレーオフのシード順争いは激化する一方だが、ラプターズにとってラウリーという頼れるベテランの存在は今後ますます大きくなっていくに違いない。

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