自身最多となる4本の3ポイントシュートを決めた八村塁、ブルックスHCやビールも絶賛

八村はバックス相手に2試合連続で20得点以上を挙げた[写真]=Getty Images

 3月16日(現地時間15日)、ワシントン・ウィザーズが本拠地でミルウォーキー・バックスと対戦し、122-133で敗れた。

 この試合では第1クォーターからバックスに主導権を握られると、続く第2クォーターでも相手を止められず。後半開始5分の時点で62-88と20点差以上リードされてしまう。しかし、その後ブラッドリー・ビールラッセル・ウェストブルックを中心に巻き返しを図り、一時5点差までに詰め寄ることに成功。後半に猛烈な追い上げを見せたが、逆転には至らず悔しい黒星を喫した。八村はこの試合で自身最多となる4本の3ポイントシュートを含む22得点をマーク。昨シーズンの最優秀守備選手に輝いたヤニス・アデトクンボを擁するバックスへ果敢に挑み、2試合連続で20得点以上を記録した。

 八村は試合後の記者会見で「第2クォーターの終わりから第3クォーターの始めにかけて、簡単に3ポイントシュートやイージーレイアップを許したことが敗因だったんじゃないかと思う」と試合を分析。自身の3ポイントシュートについては、「今日はどんどんアグレッシブにいこうと思っていた。今日は5番(センター)でプレーする機会が多く、相手の5番の選手が少し下がってディフェンスしていたので、イージーにオープンで打てたんじゃないかと思う」と振り返った。

 以前の会見で、スコット・ブルックスヘッドコーチは「塁は1試合で8~9本3ポイントシュート打てる選手になる」とコメントしていた。今日のバックス戦で八村は今シーズン最多となる9本の3ポイントシュート試投を数えたが、八村は「(3ポイントは)ずっと練習してきたことなので、どんどん自信がついてきているし、そういうふうに言われたのもうれしい」と笑顔を見せ、「僕は3ポイントだけの選手ではないのでどんどん意識して打つわけではないが、空いたら打っていく」とコメント。課題とされていた3ポイントシュートについて積極的な姿勢を示した。

 同じく会見に臨んだブルックスHCは、八村の3ポイントシュートについて聞かれると「最高だ。我々にはもっとスリーが必要。十分スリーを決められるメンバーは揃っているが、今のところ数字はよくない。試投数も成功数も足りない。今日は塁のスリーが9分の4と頼もしかった」と絶賛。「相手が下がって守っている時はどんどんスリーを打ってほしい。今後3ポイントがもっと決まる試合もあるだろう。1~2年すれば1試合に8、9本決める試合もあるだろう」と今後の活躍に期待を寄せた。

 そして、チームのエースを務めるブラッドリー・ビールもブルックスHCの同様の意見を持っているようで、「このブレイクをずっと待っていた。余裕を持ってプレーして活躍するのは時間の問題だった」と評価。「(塁は)コートでオープンになれる位置をより分かってきた。彼は非常にマルチで、それこそが彼の強み。彼はまだ若いし荒削りなので学ぶことがたくさんあるが、努力家なので可能性は無限大。我々が必要としている選手に育っていける逸材だ」とほめたたえた。

 

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