クリッパーズに2連勝も「僕らに休息なんてない。相手がどんなチームなのか分かっているからね」とハーダウェイJr.に油断なし
ウェスタン・カンファレンス4位のロサンゼルス・クリッパーズと、同5位のダラス・マーベリックスによるプレーオフ ファーストラウンドは、2戦を終えてアウェーのマブスが連勝と勢いに乗っている。
このシリーズでもルカ・ドンチッチは平均35.0得点に8.5リバウンド9.0アシスト1.0スティール1.5ブロックと絶好調。同10.5得点5.0リバウンド2.5アシストに3ポイント55.6パーセントを残すドリアン・フィニー・スミスはドンチッチについてこう話す。
「ルカはコートにいる皆がどこにいるのかをいつも把握しているんだ。ときには誰かがあそこに動くだろうと予測してノークックでパスすることだってあるくらいさ。相手がトラップを仕掛けてきても、彼が望むようなマッチアップへと切り替えてしまう。まさに最高のオールラウンドプレーヤーさ」。
リック・カーライルHC(ヘッドコーチ)は「彼は常に(リーダーとして)進歩している。ハドルの中でこれまでよりも割って入って、チームメートたちに話しかけているよ。選手たちへどこにいくべきかについて、常にコミュニケーションをとっている。すばらしい若手選手にとっては自然な前進なのだろう。これから先も続けていってほしいね」と称えていた。
そしてこのシリーズではティム・ハーダウェイJr.の貢献度も欠かせない。2試合を終えてドンチッチに次ぐ平均24.5得点に2.5リバウンド3.0アシストを荒稼ぎしており、フィールドゴール63.0パーセント、3ポイント64.7パーセントとショットの精度も申し分ない。
今季終了後、制限なしフリーエージェントとなるハーダウェイJr.だが、『The New York Times』のマーク・スタイン記者は、マブスが再契約することに自信ありと報じており、貴重な得点源の1人として信頼されていると言えるだろう。
もっとも、ハーダウェイJr.が「僕らに休息なんてない。相手がどんなチームなのか分かっているからね」と口にしたように、29日にホームのアメリカン・エアラインズ・センターで行なわれる第3戦でクリッパーズが逆襲してくる可能性が高いことから、油断は一切ない。
マブスにとってはホーム開催のゲームとはいえ、指揮官も気を引き締めていた。
「第3戦はこのチームにとって、今シーズンで最も難しいゲームになることは間違いない。我々は2勝0敗としているため、相手は全てを投げうって挑んでくるからね。試合最初からフィジカル面でより高いレベルのぶつかり合いになるだろう。これはプレーオフにおけるすばらしい要素の1つでもある。このチームにとってもチャレンジになるだろう」。
イースタン・カンファレンスでは第3シードのミルウォーキー・バックスが同6位シードのマイアミ・ヒート相手に3連勝でシリーズ突破に王手をかけているとはいえ、マブスとクリッパーズのシリーズも同じケースになる保障はどこにもないだけに、シリーズの流れを左右する次戦に注目していきたい。