2年ぶりのプレーオフで、ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントが大活躍を見せている。
ボストン・セルティックスとのファーストラウンドではシリーズ平均32.6得点7.4リバウンド3.0アシストにフィールドゴール54.6パーセント、3ポイント50.0パーセント、フリースロー91.5パーセントを残し、ネッツは4勝1敗で1回戦を突破。
ミルウォーキー・バックスとのイースタン・カンファレンス・セミファイナルでも、第2戦を終えてネッツは無敗を誇っており、デュラントは平均30.5得点7.0リバウンド4.5アシストに加えてフィールドゴール55.8パーセント、3ポイント50.0パーセント、フリースロー88.9パーセントと、ショット成功率が際立っていることが分かる。
NBAのスーパースターともなれば、プレーオフで相手チームから徹底マークに遭うのも当然。オープンな状況でショットを放てる機会は数少ないのだが、それでも決め切ってしまうのが本物のスーパースターなのだろう。
デュラントは今年のプレーオフで38本の3ポイントを放ち、そのうち19本を成功させており、50.0パーセントという驚異的な数字をたたき出している。さらに驚愕なのは、そのうち相手選手が手を伸ばしてコンテストされている状況で放ったのは34本。実に89.5パーセントの3ポイントはマークされながら放っており、それでも50.0パーセントの高確率で決めているのだから、まさにアンストッパブルと言っていい。
チームメートのカイリー・アービングはデュラントについて「彼はいとも簡単にプレーしてしまう。それはこれまで何度も見てきたケビンそのものさ」と切り出し、こう話している。
「だから、史上最高の選手たちというランキングで彼をどこに入れようと、僕らにとっては(その功績を)後世に残すべき人物がこの地でプレーしているということ。僕らは皆、彼のことをリスペクトしているし、彼がさらに偉大な存在へなっていくことを見ていくことになる。なんだかクレイジーに聞こえると思うけど、彼は得意なスポットへと行き、誰がいようとそれを超えて(ショットを)放ってしまう。211センチか213センチ(公称は208センチ)の男がそういったスペシャルなことをするんだから、チームにとってポゼッションが楽になるというものさ」。
ネッツは敵地ミルウォーキーへ乗り込み、6月11日(現地時間10日)にシリーズ第3戦に臨むのだが、デュラントはネッツがプレーオフで見せている激しさについてこう口にしている。
「コーチングスタッフに感謝しないといけない。彼らはシュートアラウンドの時でさえ僕らをフォーカスさせてくれている。それにシーズンを通じて、ゲームプランに基づいた練習をさせてくれている。コーチ陣のお陰で僕らは集中力を持続することができている」。
現在ジェームズ・ハーデン、ジェフ・グリーン、スペンサー・ディンウィディーという主力たちが欠場しているものの、ネッツはデュラントとカイリーを中心とした布陣でプレーオフでも勝利を重ねており、その勢いを止めるのは困難と言えるだろう。