6月29日(現地時間28日、日付は以下同)。ウェスタン・カンファレンス・ファイナルで1勝3敗の窮地に追い込まれたロサンゼルス・クリッパーズが、敵地で行なわれたフェニックス・サンズとの第5戦を116-102で制し、シリーズ決着を第6戦以降へと引き延ばした。
「僕らはこの瞬間をうまく対処している。一丸となってやっていきたいね。このチームはタフネスでできている。これから先も僕らは全てを出し切っていくし、結果を受け入れていく」。
試合後にそう語ったポール・ジョージは、いずれもゲームハイとなる41得点13リバウンドに6アシスト3スティールと八面六臂の活躍でクリッパーズを勝利へと導く立て役者に。
クリッパーズはカワイ・レナードが右膝の捻挫で離脱する中、このジョージを中心にカンファレンス・セミファイナルでユタ・ジャズを下し、ウェスト決勝でも2勝目を挙げた。
ちなみに、攻防両面で大車輪の活躍を続けるジョージは、今年のプレーオフ全18試合で20得点以上をマーク。シュートスランプに陥ったり、フリースローを落としてしまうこともあったが、コンスタントに20得点以上を残していることは称賛に値する。
『NBA History』によると、単年のプレーオフにおいて最初の18試合全てで20得点以上を記録したのは、ジョージが史上4人目。この記録を残したのはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/1992、97、98年)、ケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ/2012、18年)、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ/08年)だけしかいないことを考えると、今年ジョージが見せている活躍は快挙と言っていいはずだ。