アデトクンボが左膝を痛めて途中離脱、ミドルトンは「もしプレーできれば最高だけど…」

アデトクンボが左膝を負傷[写真]=Getty Images

 6月30日(現地時間29日、日付は以下同)。ミルウォーキー・バックスはアトランタ・ホークスの前に88-110で敗れたことで、イースタン・カンファレンス・ファイナルは2勝2敗となった。

 だがバックスにとって、この試合はこれまで以上につらいものとなった。第3クォーター残り7分14秒にフランチャイズプレーヤー、ヤニス・アデトクンボが左膝を痛めてしまったからである。

 アデトクンボはクリント・カペラ(ホークス)へのアリウープを阻止しようとコンテストするも、不自然な着地をした際に左膝を捻ってしまい、苦痛に顔をゆがめながらコートへ倒れ込むことに。

「俺たちはこの試合に勝とうとしていた。でも今夜は勝ちたいという思いを何一つ見せることができなかった。まるで倒壊してしまったかのようだった。チームの選手がまた1人ケガをしてしまったからだ」。

 PJ・タッカーがそう語ったように、この日のバックスは一度もリードできず、最大25点差をつけられる屈辱的な大敗。チーム全体でフィールドゴール39.3パーセント(33/84)、3ポイント20.5パーセント(8/39)とショットが決まらずに苦しんだ。

 バックスはマイアミ・ヒートとのファーストラウンドの途中に先発ガードのドンテ・ディヴィンチェンゾが左足首の靭帯損傷によりプレーオフ全休が決定。「あのケガが深刻なものでないと願う」というクリス・ミドルトンの言葉が、バックスの選手たちやコーチ陣、そしてファンの思いを代弁していると言っていい。

 現時点で、アデトクンボは左膝の過伸展と報じられているものの、シリーズ中に復帰できるかどうかは微妙。もしプレーオフ絶望となれば、バックスにとっては大きすぎる痛手となることは明らか。

「ヤニスの状態がどうなっていくか見てみるしかない。もしプレーできれば最高だけど、仮にそうでなくても、このチームは数多くのタレントがいるし、勝つことはできる」とミドルトンは言う。

 だがバックスがアデトクンボ不在のまま勝ち続けるためには、この男の復調が絶対条件となる。第3戦で38得点を奪った元オールスターは、第4戦ではわずか16得点と沈黙。3ポイントは7本放って成功ゼロとショットを決め切れなかったからだ。

 はたして、昨季まで2季連続でシーズンMVPを獲得していたアデトクンボはシリーズ中あるいはプレーオフ期間中に復帰できるのか。今後のキャリアもあるだけに、くれぐれも早期復帰でケガを悪化することだけは回避してほしい。

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