2021.06.28

「ようやくショットが入り始めた」ミドルトンがゲームハイの38得点でバックスが2勝目

バックス勝利の立て役者となったミドルトン[写真]=Getty Images
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「自分たちがプレーしている時、僕はどんなステージなのかについて考えてはいない。今その瞬間、そのポゼッションにフォーカスしようとしているんだ。だからそれがプレーオフであれ、レギュラーシーズンであれ、マストウィンゲームであれ、気にかけてはいない。ゲームできることに感謝し、同じやり方でプレーするようにしている」。

 ミルウォーキー・バックスが誇るスコアラー、クリス・ミドルトンは2度のオールスター選出を誇る29歳のスイングマン。ヤニス・アデトクンボと共にバックスをけん引し、アメリカ代表として2019年のFIBAワールドカップに続き、東京オリンピック出場も決めている実力者だ。

 だがアトランタ・ホークスとのシリーズで、ミドルトンは2戦を終えて平均15.0得点にフィールドゴール33.3パーセント、3ポイント12.5パーセントと苦しんでいた。

 もっとも、6月28日(現地時間27日、日付は以下同)に行なわれた第3戦でそのミドルトンが大爆発。2点ビハインドで迎えた最終クォーターに、ミドルトンは3ポイントやステップバックジャンパー、レイアップ、プルアップジャンパーを次々と放り込み、最後の12分間だけで20得点を奪う集中砲火。

  

 ミドルトンはこの試合でプレーオフキャリアハイに並ぶ38得点に11リバウンド7アシストをマーク。さらにアデトクンボも33得点11リバウンド、ボビー・ポーティスが15得点、ブルック・ロペスが10得点と続き、バックスは113-102でホークスを下し、シリーズ戦績を2勝1敗とした。

 アデトクンボもこの日のヒーローについて「今日彼がやってのけたことは現実とは思えないね。信じられない活躍で、チームを最後まで引っ張ってくれたんだ。彼の偉大さというものを見せてもらったよ」と大絶賛。

 ミドルトン自身も「ショットがようやく入ってくれたということ。僕はボールをバスケットへ沈めることに苦しんでいた。でもここにきてようやく、欲しい時に入り始めたのさ。ありがたいことにね」と振り返り、勝利を喜んだ。

 30日に行なわれる第4戦は、バックスが勝利すればNBAファイナル進出に王手がかかるだけに、ホークスにとっては負けられない一戦となる。両チームによるシリーズは、今後ますます白熱していくことになりそうだ。

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