大一番で41得点を挙げたクリス・ポール…シリーズ突破を決めた試合で40得点以上を挙げた最年長の選手に

初のファイナル進出を果たしたクリス・ポール。41得点を記録した[写真]=Getty Images

 7月1日(現地時間6月30日、日付は以下同)、NBAプレーオフ2021のウェスタン・カンファレンスのファイナル第6戦が行われ、フェニックス・サンズが130−103でロサンゼルス・クリッパーズに勝利し、28年ぶりとなるファイナル進出を決めた。

 シリーズを3勝2敗とし、ファイナル進出へ王手をかけていたサンズ。66−57と9点のリードで前半を終えると、第3クォーター終盤から第4クォーター中盤にかけて猛攻撃を繰り広げ、一気に点差を広げることに成功した。

 サンズはプレーオフでデビン・ブッカーディアンドレ・エイトンら若手選手が中心となり、得点を重ねてきたが、この試合で最もポイントを稼いだのは36歳のベテラン、クリス・ポールだった。背番号3は前半こそ10得点にとどまったものの、後半に入って覚醒。内外バランスよくシュートを沈め、後半だけで31得点を挙げた。ポールは結局この試合で3ポイントシュートを8本中7本成功させたうえ、フィールドゴール成功率は脅威の66.7パーセントをマークした。

 ポールはこの試合でプレーオフ自己最多に並ぶ41得点を記録したのだが、「NBA History」によると、シリーズ突破を決めたゲームで40得点以上を挙げた最年長の選手となったようだ。これまでの最年長記録は、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)が1998年に35歳117日で達成したものだったが、ポールは36歳55日で41得点をマークした。また、過去25年でシリーズ突破を決めた試合で、後半だけで30得点以上を決めた史上3人目(ステフィン・カリーアンソニー・デイビスが達成済)の選手にもなり、まさしく記録尽くしの試合となった。

 これまでのNBAキャリアで多くのタイトルを獲得してきたが、ファイナルへは一度も到達したことがなかったポール。悲願の優勝へ向け、エンジン全開で臨むポールに注目したい。

 

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