今夏のFA戦線でマブスとヒートがカワイ・レナード獲得に向けて猛プッシュ?

レナードは今夏の注目FAの1人[写真]=Getty Images

 7月3日(現地時間2日、日付は以下同)。『The Ringer』のケビン・オコナー記者は、ダラス・マーベリックスとマイアミ・ヒートが今夏のフリーエージェント(FA)戦線でロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナード獲得に向けて猛プッシュすることになるだろうと報じた。

 レナードは来季契約がプレーヤーオプションのため、これを破棄すれば制限なしFAになることができる。プレーオフで平均30.4得点7.7リバウンド4.4アシスト2.1スティールを記録した30歳のフォワードは、攻防両面に秀でた2ウェイプレーヤーで、リーグでも間違いなく10本の指には入る実力者。

 今季開幕前、レナードは『Los Angeles Times』へ「自分が健康体であれば、プレーヤーオプションを破棄することがベストな決断になるだろう。でもだからといって、(クリッパーズに)残るか、離れるかというわけじゃない」と発言していた。

 だがレナードは今年のプレーオフで右膝の捻挫により途中離脱。チームの戦いぶりを見守っていたとはいえ、最後まで復帰できずに今季を終えていた。来季の年俸は約3600万ドル(約39億9600万円)と超高額なため、オプションを行使して健康体を維持し、来夏に制限なしFAとなる可能性もある。

 同メディアによると、ルカ・ドンチッチというスーパースターがいること、キャップスペースを空けることができる点、さらには元ナイキのエグゼクティブで、先日マブスのバスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャーへ就任したニコ・ハリソンとの関係を理由に、マブスを有力候補としている。

 ヒートについてはキャップスペースに余裕がないため、サイン&トレードで獲得となる。ただ、クリッパーズへ加入する際、レナードが当初ポール・ジョージではなくジミー・バトラーを勧誘していたことがあっただけに、移籍先候補として挙げている。

 その一方で、同記者はレナードがクリッパーズへ残留する可能性も十分あると報道。チームは今季カンファレンス・ファイナルまで勝ち上がっていること、さらには昨年1月末にコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)が他界したことで、レナードはこれ以上ホームのサンディエゴからヘリコプターで移動したくないと考えていると情報筋から得たものとして語っていた。

 レナードが健康体であれば、依然としてリーグ最高級の実力者であることは間違いない。今は右膝の状態が懸念事項であり、それがクリアになればFAとなって超巨額契約を結ぶことも可能だろう。

 ただ、チームは今季NBAファイナル進出まであと2勝に迫ったこと、クリッパーズがホームに近いことから、現時点でレナードが移籍する可能性は限りなくゼロに等しいのではないだろうか。

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