7月5日の深夜から早朝にかけて、東京オリンピックの最後の4つの出場枠をかけた最終予選(OQT)の決勝戦が計4都市で行なわれ、4か国が出場権を手に入れた。
ベオグラード(セルビア)ではイタリアが102-95でセルビアを、スプリット(クロアチア)ではドイツが75-64でブラジルを、ビクトリア(カナダ)ではチェコ共和国が97-72でギリシャをそれぞれ撃破。
そしてカウナス(リトアニア)ではスロベニアが96-85でリトアニアを下し、初のオリンピック出場を決めた。52-52の同点で迎えた第3クォーター、スロベニアが28-17と突き放して見事勝利を飾った。
この試合でルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)はいずれもゲームハイとなる31得点11リバウンド13アシストのトリプルダブルをマークし、トーナメントMVPを獲得。
「MVPなんて気にしていないよ。僕らはこの地で勝ったんだ。この国が初めて、オリンピックに行けるんだ。最高な気分さ。子どもたちは皆、オリンピックに出場することを夢見ていると思う。僕もそうだった。そして今、僕らは(出場権を)手に入れたんだ。このチームは本当にハードに戦い抜いた。だから僕らは(優勝するに)ふさわしいと思う」。
リトアニア戦後にそう語ったドンチッチは、2年連続でオールNBAファーストチーム入りしている実力者。22歳の魅惑のオールラウンダーの勢いはますます加速していきそうだ。
なお、OQTが終了したことで、東京オリンピックの各グループの出場国は下記のとおりとなった。
■グループA(チェコ共和国、イラン、フランス、アメリカ)
■グループB(ドイツ、イタリア、ナイジェリア、オーストラリア)
■グループC(スロベニア、アルゼンチン、日本、スペイン)
これにより、今年3月時点におけるFIBAランキングで42位の日本は、2位のスペイン、4位のアルゼンチン、16位のスロベニアという強豪国ぞろいのグループでオリンピックに臨むこととなった。