第3戦でプレーオフ自己最少の10得点に終わったデビン・ブッカーが汚名返上に燃える

第3戦の汚名返上を誓うブッカー(右)[写真]=Getty Images

 NBAキャリア6シーズン目となった今季、自身初のプレーオフながら堂々たるプレーでフェニックス・サンズをけん引するデビン・ブッカーは、ミルウォーキー・バックスとのNBAファイナルでも初戦から順に27得点、31得点をマークし、チームも2連勝を飾っていた。

 だがバックスのホーム、ファイサーブ・フォーラムへ会場を移した第3戦ではフィールドゴール21.4パーセント(3/14)、3ポイント14.3パーセント(1/7)の計10得点と不発に終わり、チームも100-120で初黒星を喫することに。

 ブッカーはファーストラウンド(対ロサンゼルス・レイカーズ)、カンファレンス・セミファイナル(対デンバー・ナゲッツ)、カンファレンス・ファイナル(対ロサンゼルス・クリッパーズ)でも毎試合15得点以上をマークしていたため、プレーオフでは最少得点となった。

 サンズのモンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)は「相手は彼を止めにきていた。そして彼はいくつかショットを落としてしまったから、こういうことも起こってしまうんだ」とコメント。この試合で、ブッカーはペイントエリアから放った4本のショット全てをミスし、3ポイント1本と左右のエルボーから放ったジャンパー2本の計3本しか決められず。

 7月15日(現地時間14日)に行なわれるシリーズ第4戦に向けて、ブッカーはショットセレクションについてこう話していた。

「僕は改善できると思っている。そうしてみせるよ。ゲームで重要なのは勝つこと。そして僕にはゲームを通じて他にもやらなきゃいけないことがいくつかあるからね。決めるか落とすかと言うことはできるけど、結局は相手チームのショットをミスさせて、自分のチームにイージーなポゼッションをもたらすことなんだ」。

 ブッカーはプレーオフ19試合を終えて平均26.3得点に6.1リバウンド4.7アシストを記録しており、計500得点に到達。初のプレーオフでこの記録を上回るのは、1967年のリック・バリー(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか/521得点)と77年のジュリアス・アービング(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか/518得点)のみ。

 つまり、ブッカーはファイナル第4戦以降に22得点以上を奪えば、54年ぶりにこの記録を塗り替えることとなる。

 シリーズは現在サンズの2勝1敗のため、少なくとも残り2試合あることから、ブッカーが初のプレーオフにおける通算得点で歴代トップに立つことはほぼ確実。だが単に点を積み重ねるのではなく、チームを勝利へと導き、サンズをフランチャイズ史上初の優勝へと導いてほしいところだ。

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