2021.07.12

史上2人目の快挙となったヤニス「この試合がどんなゲームなのか全員が理解していた」

2試合連続で40得点10リバウンド超えとなったアデトクンボ[写真]=Getty Images
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 7月12日(現地時間11日、日付は以下同)。NBAファイナルの会場はアリゾナ州フェニックスからウィスコンシン州ミルウォーキーへと移り、ミルウォーキー・バックスのホーム、ファイサーブ・フォーラムで第3戦が行なわれた。

 会場には1万6637人が詰めかけ、2連敗中のバックスの選手たちを大きく後押し。第1クォーターこそ25-28とフェニックス・サンズにリードされて終わるも、30-9のランで前半を終えると、第3クォーターに入ってさらに勢いを増していく。

 第3クォーター残り10分25秒にディアンドレ・エイトンが4ファウルでベンチへ下がり、代わりに入ったキャメロン・ジョンソンがリバースレイアップや3ポイント、PJ・タッカー越しに強烈なダンクをたたき込んでいくも、バックスはヤニス・アデトクンボドリュー・ホリデーが追加点をあげていき、16-0のランでこのクォーターを終える。

 その後も点を積み重ねたバックスは、最大25点差をつける一方的な展開へと落ち込み、最終スコア120-100でシリーズ初勝利を手にした。

 バックスでは「僕らはこの試合がどんなゲームなのか、どうなっていくかを全員が理解していた。もし負けてしまえば、窮地に陥ってしまうことは分かっていた」と試合後に語ったアデトクンボがいずれもゲームハイとなる41得点13リバウンドに6アシスト、5本の3ポイントを沈めたホリデーが21得点5リバウンド9アシスト、クリス・ミドルトンが18得点7リバウンド6アシスト。さらにブルック・ロペスボビー・ポーティスがそれぞれ11得点をマーク。

 特にアデトクンボは第2戦(42得点12リバウンド)に続いて2試合連続の40得点10リバウンド以上と大暴れ。NBAファイナル史上、2試合連続でこの数字を残したのは2000年のシャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)しかおらず、アデトクンボは歴史的快挙でファイナル初勝利を飾った。

 また、最初の2戦でショットが不振だったホリデーの復調も大きかった。「僕らは皆、負けるのが嫌いなんだ。自分たちの究極のゴールが何なのかは分かっているよ」と、自信を取り戻したような言葉を発していた。

 一方のサンズでは、クリス・ポールが19得点9アシスト、エイトンが18得点9リバウンド2スティール、ジェイ・クラウダーが18得点6リバウンド、ジョンソンが14得点5リバウンドを残すも、デビン・ブッカーはフィールドゴール21.4パーセント(3/14)の計10得点と沈黙。

 29分7秒のプレータイムに終わったサンズのエースは「前の試合後に言ったことだけど、僕らが折れるようなことはない。相手はいろんなことを切り抜けて、プレーし続けるだろう。だから、僕らも最初の2試合と同じ力を持ち込まなきゃいけない」と口にしていた。

 15日に行なわれるシリーズ第4戦は、サンズが勝利すれば優勝に王手、バックスが勝てば2勝2敗のタイへ持ち込めるだけに、シリーズを大きく左右する一戦となりそうだ。

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