2勝3敗と追い込まれたサンズのポール「チームの運命は自分たちでコントロールする」

大一番に臨むポール[写真]=Getty Images

 7月21日(現地時間20日、日付は以下同)。NBAファイナルは大詰めを迎え、ミルウォーキー・バックスがフェニックス・サンズに3勝2敗と王手をかけて第6戦が行なわれる。

 会場はバックスのホーム、ファイサーブ・フォーラムで、シリーズはサンズの2連勝から一転してバックスの3連勝と、間違いなく勢いはバックスにある。

 一方、フランチャイズ史上初優勝を狙うサンズは、今年のプレーオフをここまで優位に進めて勝ち上がってきた。ファーストラウンドではロサンゼルス・レイカーズ相手に1勝2敗から3連勝、ウェスタン・カンファレンス・セミファイナルではデンバー・ナゲッツに4戦負けなしのスウィープ突破、ウェスト決勝ではロサンゼルス・クリッパーズ相手に4勝2敗を記録。

 20日の会見で、クリス・ポールは「プレーオフをとおして、この試合は僕らにとって初のエリミネーション(シリーズ敗退へ追い込まれた)ゲームなんだ。これが現実であり、今僕らは振り返ったりはしない。プレーする準備をしていく。勝つか(負けて)家に帰るかのどちらかしかない」と気を引き締めていた。

 第4、5戦と、両チームは終盤まで勝敗の分からない接戦となる中、バックスが見事なディフェンシブプレーを機に白星を手にしているものの、サンズにも勝利するチャンスは間違いなくあっただけに、ポールはこう意気込んでいる。

「当然ワクワクしている。もしコーチや皆が『もしシーズンの始めに、君たちは今僕らがいる位置にまでたどり着いて(優勝する)チャンスがあるとしたら、その道に進むか?』と言われたら、間違いなくそうする。間違いなくね」とポールは口にし、さらにこう続けていた。

「僕らにはチャンスがある。このチームの運命は自分たちでコントロールするさ。それが楽しみな部分なんだと思う」。

 アウェーでホームチームへ大きな歓声が送られる中、サンズの選手たちは追いつめられた展開で勝利を手にすることができるのか。要注目の一戦の行方を見届けていきたい。

モバイルバージョンを終了