キャリア16シーズン目の今季、自身初のNBAファイナル出場を果たし、念願のNBAチャンピオンまであと2勝に迫るも、第3戦から4連敗を喫してシーズンを終えたクリス・ポール(フェニックス・サンズ)は、来季の契約がプレーヤーオプション(PO)のため、これを破棄すれば制限なしフリーエージェント(FA)になることができる。
ポールは今年5月に36歳を迎えた大ベテランだが、ミルウォーキー・バックスとのファイナルでもシリーズ平均21.8得点8.2アシストにフィールドゴール55.0パーセント、3ポイント52.2パーセントと、一線級で活躍できることを示した。
シリーズ敗退後の会見で「仕事に戻るさ。僕は引退するつもりはない。君たち(メディア)が聞こうとしているならそう言っておく。僕は(夏の間も)練習に励んでいくよ」と語った司令塔は、来季以降も現役を続けて王者となるべくプレーしていくことを明言。
そんなポールについて、8月1日(現地時間7月31日、日付は以下同)に『Bleacher Report』へ掲載された記事の中で、ジェイク・フィッシャー記者はポールがPOを破棄して制限なしFAとなり、サンズと3年約9000万ドル(約98億1000万円)で再契約を結ぶだろうと報じている。
「ロッカールームでは、皆が自分たちには十分な力があると思っていた。けどそうではなかったんだ。だから僕らはそれぞれがこのことを理解しないといけない。僕としては、自分自身を見つめ直し、どの部分でもっと上手くなれるかを突き詰めていく。自分には何ができたのだろうかとね。そして来シーズン、(コートへ)戻ってまたやってみせるさ」とポールは話しており、新たなチームで優勝を目指すのではなく、頂上決戦まで勝ち上がったサンズでチャンピオンになるべくプレーすることが予想されている。
FA選手との交渉解禁は8月3日から。サンズはデビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトン、ミケル・ブリッジズ、ジェイ・クラウダー、キャメロン・ジョンソンが来季も契約下にいるだけに、ポールと契約を結びなおし、チャンピオンシップを狙うことになりそうだ。